和歌山城からはマリーナシティ行のバスに乗り、紀三井寺前で下車。正面がお寺だ。
あの白い建物は、この直ぐ下を通るJR紀勢線の電車の中から見えたものだ。
門前町の名残を留めた通りの突き当りがお寺だ。
これから231段の石段を登って、本堂に向かう。
ラッキーな事にお城下の市役所前のバス停で待っていると、それ程待たされることもなく、和歌山マリーナシティ行のバスがやってきて、これから向かう紀三井寺はその手前だ。マリーナシティがどんな場所かは知らないが、名前から想像するにこの辺りのお金持ちがお金を出し合って豪華なヨットハーバーでも作ったのだろう。葉山マリーナとか芦屋マリーナ等々、似たような名前は全国津々浦々にあるが、その名前で推して知るべしだ。
バスは街の郊外にでて、海近くを走り、車内案内に従って紀三井寺前で下車する。そこからは古い門前町がどことなく残されているような商店街を進んで行くと、正面の小山の中腹に紀三井寺の白いドームが見える。これは4日前に和歌山から串本まで電車で行った時に左手に見え、今日も又、海南から和歌山に来た時に右手に見えた建物だ。マニ殿か何かの宝物殿だろう。紀三井寺を象徴している建物だ。
仏具店、土産店が並ぶ参道の正面に長い石段が真っすぐ上に伸びている。案内を見ると231段の石段だ。一瞬気が萎えて、登るのは諦めてUターンしようかと思ったが、ここまでやってきて諦める訳にはいかない。ゆっくり休み休み登って行けば何とかなるだろう。無理なら途中で引き返せばよい。と、気持ちを強く持って、石段上の境内まで漸く登り切った。後ろを振り返ると石段の先に和歌の浦の海が広がっている。ああ、過去何人もの歌人に詠われた和歌の浦だ。振りさけ見れば和歌の浦。
物見は後回しにして、先ずは本堂に向かい、観音様にお参りする。ここは西国三十三観音霊場の第二番札所。ご本尊は十一面観音菩薩だ。オンマ キャロニカ ソワカ。観音霊場だけあってこのコロナ禍でも参詣者は多く、やや混雑した本堂の狭い階段を上って、お参りした。
もう少しで境内だ。頑張ろう!
先ずは本堂に向かい、ご本尊にお参りしよう。
本堂の右手には古い観音堂もある。