ちゃおチャオブログ

日々の連続

函館の三日間(17)金森倉庫群を歩く。

函館山に登慕るバス停の前には金森倉庫街がある。

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ここも又函館の観光スポットになっている。

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赤レンガの倉庫街は明治の雰囲気を色濃く残している。

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ここは幕末の豪商、高田屋嘉平が活躍した地だ。

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函館山に登るバス停には既にかなりの人が順番待ちをしている。時刻表を見ると30分おき位には出ている様だ。まだ夕方の早い時間帯。次のバスで行こうと、バス停前の金森倉庫群を歩くことにした。赤レンガ造りの倉庫風の建物が海に面して何棟も並んで建っている。ここも又函館観光スポットの一つで、ガイドブックには必ず紹介されている。横浜港みらい地区の倉庫街程の規模はないが、それなりに前世紀、19世紀の貿易港の風情を見せている。

ここの倉庫街は、江戸が明治にご一新された頃、松前藩が支配するこの蝦夷の地が北海道と名前を改められ、その頃に整備ざれたもので凡そ150年の歴史を持っている。函館は江戸時代の北前船時代からの重要な湊で、北の余市、小樽などと共に廻船業で賑わっていたが、幕末高田屋嘉平がここを中心に活躍してからは、北海道の中心的な湊になり、初期の道庁も先刻見てきた五稜郭に置かれた。

その後廻船業は下火になって、特に戦後はコンテナーが主流になって、こうしたレンガ造りの廻船倉庫は無用の長物になってきた。そうした過去の資産を活用する形で、倉庫の外観を残し、内部の様相を大胆に変えて、観光客を呼び寄せるツールになってきた。そうした流れは最初欧米のリバプールハンブルグ、ボストン辺りから始まり、日本へも波及して、小樽運河の倉庫街や横浜、それにここ函館等で今は貴重な観光資源となっている。

海に面した赤レンガの倉庫群はノスタルジックだ。異国情緒が漂い、ここが函館の一部だと知らなければ、どこか外国の街並みを歩いている気分にもなる。今はコロナで外人客は全く途絶えているが、この通りに外人客でも歩いていれば、本当に錯覚するかも知れない。大きな建物は、今は結婚式専用の教会チャペルになっていたり、外国製品を扱う高級アンティーク、或いは美術館等にもなっている。残念だ。コロナさえ無ければ、沢山の遊歩客で賑わっている筈だが、通りを歩く人影はまばらだ。さて、そろそろバス停に戻ることにしよう。

 

今は結婚式の教会チャペルに模様替えしている倉庫もある。

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  • 陽も大分傾いてきた。そろそろバス停に戻ろうか・・。

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    山頂に登るころには、丁度夜になっているだろう。

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    良い運河と倉庫群だ。

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    遠方に駒ケ岳の山頂も見える。

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