ちゃおチャオブログ

日々の連続

函館の三日間(27)大沼国際セミナーハウスへ入る。

セミナーハウスの敷地からジョギング姿の若い女性が出てきた。

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セミナーハウスの入り口には立入禁止の表示もなく、中に入ると、入り口近くに駐車場があり、10台程の車が駐車していた。

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正面の小道を進んで行くと、前方に木道のようなものが見えてきた。

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「数学の道」? これは数学者の弘中平祐先生が命名したようだ。

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国際セミナーハウスの前までやってくると、敷地の中からスポーツウーマンの若い女性が一人出てきて、これから湖畔のジョギングを始めるようだ。名前からして、学際的な施設かと想像したが、かなりラフな、学術だけでない、スポーツ運動も研究するセミナーハウスかも知れない。入り口にはゲートも無く、部外者立入禁止の看板もなく、自由に中に入って行ける様だ。中に入って見ることにする。入って直ぐの所に駐車場があり、10台位の車が駐車している。広い敷地で、人影は見えないが、何人かはやってきているようだ。その近くに敷地内の案内図があるが、敷地の中にはコテージとか、自然観察園、森の小道、等々、学術研究だけでない休養の施設もあるようだ。

 

どこへ向かう当てもなかったが、真ん中正面の小道がセミナーハウスへ向かう方向だ。駐車場には何台か車が止まっていたが、ここも又先刻の若いジョギング女性を見た以外には人の姿は全く見えない。これだけの場所だからコロナさえ無ければ、かなりの賑わいを見せているとは思うのだが、余りにも静かで、どこか新興宗教の秘密の施設に迷い込んだような錯覚すら受ける。林の中の小道を進むと、前方にお洒落な木道があり、「数学の道」と出ている。何かよりオカルトチックな雰囲気だ。ただその案内書きを読みと、世界的な数学者弘中平祐氏が命名したもので、成程、それで「数学の道」か。弘中先生は、ここへやってきては、このお洒落な木道を歩き、瞑想にふけったそうだ。

 

その木道の突き当りに研究所か図書館のような感じのリゾート風な建物があり、そこがセミナーハウスになっていた。途中の小道にも人影は無かったが、このハウスの中にも全く人がいない。どこか見えない所で監視カメラで当方の行動は監視されていると思うのだが、入った入り口が資料ルームのような各種パンフとか、案内リーフレットが置かれていて、正面に大きなホールがあって、ここで会議とかちょっとした演奏会などもできる様だ。その入り口左手に雄渾な文字で「湧源室」との墨書の看板が掛かっていて、これは広中先生の自筆とのことだ。数学にはノーベル賞が無いが、それに代わるものとして、フィールズ賞があって、広中先生はその受賞者だ。奥さんは広中和歌子さん、元環境庁長官だ。このセミナーハウスは広中先生に関係しているものと、今分かった。成程、広中先生であれば国際的な学会、外国の学者もここまでやってくることはあるのだろう。それでInternational Seminar House なのだ。漸く理解できた。

 

この木道の先にセミナーハウスがある。

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ここも又中には自由に入れる。正面に会議室様のホールもある。

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ホールの横に雄渾な文字で「湧源室」と墨書されている。広中先生が揮毫したものだ。

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貸しスペースもあって、そこには現代女性画家のリトグラフ様の作品が展示されていた。

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