ちゃおチャオブログ

日々の連続

4.21(木・晴曇り)柳生博さん死去。

 

今日、柳生博さんの死亡が報じられた。85歳、老衰とのこと。先月キツネ目の男、宮崎学が75歳で死んだが、彼も又老衰だった。新聞死亡記事ではガンとか心臓病の急死の報道が大半だが、彼等のように老衰死も中にはある。宮崎の場合は群馬の高齢者施設での老衰だったから、元々体調は弱っていたのかも知れない。柳生も、最近は殆どTVなどでも見ることは無く、弱っていたのかも知れない。柳生は兄と同じ歳、宮崎は自分と同じ歳。兄は10年前に急死し、今自分は兄が死んだ年齢になっている。兄も宮崎も柳生の死亡年齢を考えると10年損した感じだ。

柳生が八ヶ岳の麓、清里に1000坪を越える広大な土地を買って、そこに別荘を建て、数年後には俳優も辞めてそこに移り住んだが、その頃、自分も柳生の生き方に同調し、八ヶ岳を正面に見える白州に別荘地を買ったが、間も無くバブルが弾け、大きな借金だけが残ってしまった。柳生の場合は俳優を辞めた後でも、ちょこちょこテレビに出たり、今住んでいる自然を売り物にして、野鳥の会の会長に収まったりして、収入には困らなかっただろう。冬は寒くて大変だが、それ以外の季節は小鳥が庭の林にやってきたり、白樺の多い土地で、春の新緑、秋の紅葉、等々、自然好きの人に取っては、天国のような環境だろう。

今でも一人女性の作家がいる。原田マハだが、彼女は清里ではなく軽井沢に別荘を持っていて、後、都内とパリにも自宅があって、その3か所を季節に応じて巡回しているようだ。流石に売れっ子の作家だけあり、贅沢な生き方だ。軽井沢といえば、浅井光彦シリーズの軽井沢の先生、内田康夫は早くから東京を引き払って軽井沢に転居していたが、死んでもう3年にはなるか・・。最後の遺作となった「熊野古道」の続編を公募していたが、その後の発表もなく、熊野古道は結局、田辺を出た所で中断となっている。

自分も経済的に余裕があれば、彼等のように自然の中で余生を終えたいと思っていたが、叶わぬ夢だ。しかし、老衰で亡くなれば本望だ。父は90まで生きたが、入院も無く、ボケもせず、3月、娘の腕の中で、自然に死んで行った。

 

對馬から帰って3日間、天候不順で散歩もできず、今日は久しぶりに野川に出る。3日間の休みで、足腰が癒着し、大腿部、ハムストリングの筋肉が痛む。びっこを引いて歩いて、漸く少しは歩けた。ちょっと来ない間に、タンポポがいっぱい芽を出し、花を咲かせていた。清里、軽井沢に行かなくても、すぐ身近に野川がある。自分の宝物だ。