ちゃおチャオブログ

日々の連続

壱岐・対馬2島巡り(2)機内モニター。三位一体。

座席前のビデオ映画を見ながらお昼を食べる。

 

機内アナウンスで、着陸態勢に入るとのこと。機は既に九州上空に達している。

 

眼下の市街地が見えてきた。

 

前輪が出てきた。もう福岡空港上空だ。

 

羽田を出る頃には雨も上がっていたが、空は相変わらず曇天だ。圧雲が垂れ込めている。いずれにしても座席は3列4列3列の真ん中の4列席だから、外の景色は見ることはできない。窓際に座れるとしても、この雲の厚さでは下界を見ることは無理だ。飛行機が安定飛行になってから、キオスクで買ってきた弁当を開き、モニター画面を見ながら早お昼にする。中々良いお弁当だ。朝の松屋の朝定が350円、この空中定食がその3倍の値段だが、人々の住む世界が違うからかも知れない。航空関連は経済的に多少余裕のある人々の生活圏で、多少高くても文句は出ない。松屋の定食はぎりぎりで生活している庶民の味方であり、少しでも値上げすれば、懐にもろに響く。久し振りに食べる大きなホタテを食べながら、そんなことも考えた。このホタテにしても、以前は庶民の味方だったが、今は高級輸出品になっていて、海外に輸出されている。販路を広げ、生産者が豊かになることは良いことだ。お金に余裕のある人は、貯めこまないで旅行すべきだ。そうして経済は回る。

 

モニターの映画は品数が少なく、興味のあるものは見つからない。外国映画もあるが、英語で画面下部に翻訳文が表示されている。今更英語の勉強もしたくないし、小さな文字を読むのも面倒だ。飛行マップを見て、今現在機がどの辺りを飛行しているか確認する。機外のライブモニターもあるが、映るのは白い白濁した画面だけだ。綺麗な雲の形すらも見えない。昨日来の台風1号の影響で、雲海が上空高くまで上がっていて、機は雲の中、真っただ中を飛行しているのだろう。揺れが無いのが幸いだ。2時間の飛行は去年秋に行った函館の倍の時間だ。ただ弁当を食べたり、その後サービスされたコーヒーを飲んだりしている内に、直ぐにも時間が経つ。「間も無く着陸態勢に入ります」との機内アナウンスで、機はもう既に関門海峡を通過したのを知る。モニターを確かめると、ルートマップは確かにその軌道を示している。モニターに映る雲の下の市街地の様子が良く見えるようになる。その地上がどんどん近づいてきて、機の前方に前脚のタイヤが出てきて、全くスムーズに着地し、所定の定位置に誘導され、停止した。

 

高度にコンピューター化された飛行機は、大半の行程を自動運行で行われているのだろう。コンピューターが飛行ルート、離陸着陸、スピード制御など殆どすべてを統括している。パイロットはもう既に飾り的な存在になっているだろう。三位一体。最新鋭のB787パイロットとコンピューター。が、その支配的地位はコンピューターが担っている。しかし、そのコンピューターは時々は人間に反抗する。去年立て続けに発生した同型機MAXの2件の墜落事故。関係者に取っては予想外の事だった。それと、何とも不可解なのは先月中国広西省で発生した同型機の墜落事故だ。第一報が真っすぐ垂直に落下し、全員死亡と報じられたが、1か月経った今でも続報はない。情報が厳しく管理されている中国。こちらの方も三位一体。中国政府、ボーイング社、米政府が結託して情報隠しをしているとしか思えない。・・垂直落下、一体何があったのか・・。この墜落も前2件、マレーシア機エチオピア機と同じことが起きたのか・・。知り得た情報は速やかに開示すべきだ。

 

揺れも無く、全くスムーズに着陸した。

 

滑走路を移動し、指定位置に停止した。

 

機が停止すると同時に、作業員の手際よい動きが開始された。

 

福岡空港、‥何年ぶりに来ただろう・・。