ちゃおチャオブログ

日々の連続

6.2(木・晴れ)罪作りな制度、持続化給付金、犯罪者を助長。自分も嘗ては詐欺をした。

 

 

法律は国民を犯罪から遠ざけ、犯した者は処罰され、その不名誉を受けない為にも人は犯罪者にならないように心がける。

自分も嘗ては詐欺をした。何回となく詐欺をした。後ろめたい気持ちはあったが、それ程強い犯罪者意識はなかった。犯罪になるとは分かっていても、軽い気持ちだった。

立小便は場所と状況によっては軽犯罪になるが、電車のキセルは詐欺だ。定期券を持っていて、その外からの乗車は定期券の区間までのキップを買う必要があるのだが、自分は、所謂キセルをして、最低料金のキップを買って、間をキセルし、下車する時は定期券で降りた。だから、区間外の運賃をまるまる詐欺したことになる。当時の最低運賃は110円だったかと思う。

それが10数年前からスイカになり、入場と出場が記録され、キセルが出来なくなった。実際、ほっとした。これで自分は詐欺犯から解放されたと。今は定期券も無いので、キセルも何もないのだが、当時はスイカカードのシステムアップにより、犯罪者になることを防止してくれ、実際有難いと思った。

 

昨日今日の持続化給付金の詐欺犯逮捕のニュース。全く酷い話だ。簡単な手続きで100万円、人によっては200万円の給付金が国から得られる。去年はそれを取り締まるべき経産省のエリート役人までもが手を染め、日本のエリート層もここまで落ちたかと、強く落胆したが、昨日今日の犯罪は、リーダーが組織化して、何人もの若者をリクルートし、詐欺犯に仕立て上げている。容易に、簡単に100万円が手に入り、当事者からすれば全く嘘のような話だ。リクルートされた若者も、自分が嘗てキセルをしたような軽い気持ち、詐欺犯との強い認識もなく、入り込んだのだろう。それぞれ数億円、10数億円の被害と報じられている。

これ等のケースは多分氷山の一角だろう。国は今回の持続化給付金で、一体どれ位の被害額があったのか。如何ほどの詐欺犯をぬか喜びさせたのか、これから厳密な検証をしなければばらない。不正が認められたら直ぐにも回収を図るべきだ。法律制度が犯罪者を増大させてはならないし、日本人の人心を荒廃させてはならない。