ちゃおチャオブログ

日々の連続

7.15(金・雨)カルト教団統一教会と政治。

 

 

梅雨が戻ったような毎日。今日も朝からの雨。列島を局地的な集中豪雨が襲い、今日は神奈川方面だ。幸い、小金井は小雨で済んでいる。

外にも出られず、毎日テレビ漬け。それにしても酷い話だ。各放送局で、旧統一教会を報道している。要は、騙して信者を集め、洗脳し、その後は財産の簒奪だ。高額な献金を矯正し、家庭を破壊し、集めたお金は韓国に運ばれる。以前、知人から聞いた話だがキリストが生まれたのは韓国で、日本はそのしもべで、日本人は主たる韓国人に尽くすべきだと。今、知人の話を思い出したが、こんな根も葉もない与太話を振りまいていたのが、統一教会だったとは、今回の事件の関連報道で、初めて理解した。

 

完全に洗脳され、疑うことも知らない日本人信者は、莫大なお金を吸い上げられ、自己破綻した信者は沢山いるという。親子2代での信者で、幼児の頃から親から強いられた子供は、謂われるがままに信者になり、成長し、このカルト教団の中でしっかり根を下ろし、拡大生産されていく。驚くことに韓国内の信者が30万人に対し、日本国内では60万人。カルト教団の資金源は大半が日本人信者からの霊感商法等の違法献金とのことである。

 

今回の射殺犯、山上の母親も彼が幼児の頃入信し、1億円相当の献金をし、自己破産し、彼と1歳上の兄は結果、大学へも進学できなかった。彼はこうした境遇を強く恨み、教団の過酷な取り立てが原因だと思っていた。現在68歳の母親は、破産後は暫く教団とは距離を置いていたようだが、この間教団は何故か半額の5000万円を母親に返金したと言われ、その事実は不明なるも、又最近になって教団に足しげく通うようになった。この頃から彼の思考回路はおかしくなり、強い復讐の動機を抱くようになったようだ。

 

さもありなん、母が教団との距離を置き、漸く戻って来た家庭の平和がこの教団により、再び破壊される。20年前の出来事がフラッシュバックしたのだろう。その復讐のターゲットとして元総理に定めたのは、彼には教団主宰者と元総理が同一レベルでの敵対者と見え、攻撃しやすい元総理に絞ったのだ。警備上のいろいろな偶然が重なり、彼の意図は達成された。安倍氏が1週間前、西大寺駅前で1発の銃弾で射殺されたのは、因果応報の結果だった。

 

政教一体と政教分離は各国でしばしば問題になっている。イランのように、イスラム教の聖職者が最高の権力者で政治を動かしている国もあれば、今回のウクライナ侵略戦争におけるプーチンロシア正教会のキリル師との緊密な関係、以前の共産主義では宗教はアヘンのようなものだと言っていたが、今のプーチンはその宗教を利用して戦争を吹きかけている。各国でも宗教団体が政治に進出し、日本に於ける公明党やドイツのキリスト教民主同盟、米国の福音派共和党との強い結びつき、英国アングリカン聖公会等は政治への強い影響力を持っている。政教の完全分離は難しい。

 

しかしこの統一教会は別だ。キリストが韓国で生まれたとか、途轍もない教義を掲げ、日本人を簒奪の手段として集め、家庭と個人を破滅に追いやる。明らかなカルト集団で、信教の自由を隠れ蓑に、無法な行いをしている。本来は秀吉とか秀忠がバテレン禁教令を出したように、この様なカルト教団は即禁止令を出し、国内から放逐しなければならない。日本の国家、国民を真に考える政治家なら、そうした行動を取るべきなのに、あろうことか、安倍元総理は排除する処か、強く結びつき、擁護していた。今回の暗殺は、自らが招いた結果である。宗教との結びつきは悪意を持ったカルト集団に政治家が悪用されないように、細心の注意をはらうべきだったのに、元総理はそれを怠った。主義主張、政治思想信条の違いで暗殺された訳でもない、単に1日だけ最長在任期間が延長されただけの元総理に、政府が国葬を行うのは疑問である。