ちゃおチャオブログ

日々の連続

8.3(水・晴れ)ペロシ訪台。

 

 

25年ぶりに米国下院議長が訪台した。香港は1国2制度だったが、台湾は一つの国の中にある別の国。それを認めようとしない中国は、先の習ーバイデン電話会談では、バイデンに火遊びが高じると火事になる、と脅しをかけたが、当のバイデンは、軍はペロシ訪台を懸念していると言って、糠に釘。ボケたのか、ボケたふりしたのか、この応酬はバイデンの方が1枚上だった。

そのペロシ議長。自由と人権に信念を持っていて、大統領としてもストップできないことは分かっていて、軍を引き合いに出したのは、彼の名案、迷案だったが、既定通りに訪台し、今日蔡英文総統と首脳会談を行った。先週は石破議員を団長とする超党派の議員団が訪台し、蔡英文初め、台湾各界の首脳部と面談してきたが、台湾はいよいよがっちり、自由陣営の中に組み込まれつつある。ペロシのような信念の強い議員が日本にもいたら、この際、台湾をTPPに加入させたら良いと思うのだが、そうした勇気のある代議士は今の日本には見当たらない。殆どが右顧左眄で、周りの様子を見て動いている。

火遊びをしているのは、米国ペロシではなく、中国習の方で、大々的な海軍を台湾周辺に貼り付け、実弾演習をしているが、児戯に等しい。今や、そんな演習で台湾が怯む訳はない。火遊びの結果、大怪我をするのが中国自身だということを理解しなけれればならない。ウクライナ戦争の軍事専門家、防衛省研究所職員、等々ほぼ毎日専門家がテレビに出て来るが、彼等がテレビに顔を出すと、直ぐに番組を変える。日本の専門家も右顧左眄の代議士と同じで、独創的な発想もなく、ありきたりのことしか言わない。

この火遊びで、誰一人として金門馬祖を取り上げていない。この二つの島は福建省厦門の直ぐ目の前にあり、距離にして10キロも離れていない。中国にとっては目の上のたん瘤のような存在で、今から50年以上前には、この島を巡っての中国・台湾との砲撃船が行われた。軍事専門家がこの戦いを忘れているとは思えないが、誰も取り上げない。中国が次善の策として食指を動かすのは、この島の領有で、米中対立が激しくなれば、この島を攻撃してくるかも知れない。或いは、戦闘はないとしても、この島に橋を架ける動きを活発化させるだろう。今の中国は、何かをしなければ収まりがつかない状況になっている。暫く観察しよう。

ペロシ訪台で、一旦は大きく下げた東京、NY,ロンドン市場も、事件は勃発もせず、何事もなく済み、今日の東京は上げて終わる。これから始まる欧米も値を戻すだろう。早く平穏になってもらいたい。