ちゃおチャオブログ

日々の連続

9.10(土・晴れ)日英国葬論議。



 

昨日エリザベス女王が亡くなった。96才。夫君のフィリップ殿下が99才で先立たれ、クリスマスには夫君のいない淋しさを話していた。女王陛下はスコットランドの王宮で亡くなったが、ロンドンのバッキンガム宮殿に集まった数万人の前に、大きな虹がかかった。その死を祝福しているようだった。相思相愛の二人が再び天国で結ばれることを天も喜んでいるようだった。

 

国葬は今月二十日に予定され、日本からも天皇皇后両陛下も弔問に訪れるとのことだ。国家元首の逝去、崩御には国葬で送られるのが習わしだ。米国大統領、フランス大統領もそれに倣っているが、フランスではドゴールもジスカールデスタンも国葬儀を断り、近年ではシラクのみが行われた。国葬だから米国大統領初め当然各国の要人が弔問に訪れたが、日本からは安倍総理時代、誰も送らず、駐仏大使が代行した。今回安倍総理国葬が行われるが、フランスからの要人弔問は無く、駐日大使が代行する。

二十日の国葬に先立ち、バッキンガム及び各地の宮殿では、引きも切らない国民が弔問に訪れている。安倍氏の奈良の現場、増上寺の記帳台など比較にならない程の人数だ。国民から敬愛された女王陛下の死を国民すべてが悼んでいる。国葬も又令和天皇初め、各国の元首が一堂に集まり、壮麗な葬儀が行われる。正に一国の元首の死に相応しい国葬儀だ。

 

翻って安倍元総理の国葬はどうか。国家元首でもない一国の総理。北方4島の1ミリも動かせず、北朝鮮拉致被害者の一人だに返還されず、総理在任最長と言っても、過去の記録を塗り替える1日だけ桂内閣を越えたに過ぎない延長劇。1日越えたら、即辞職した。外交と言ってもどんな立派な外交条約の締結があったのか。少なくとも、国連常任理事国位はやってもらいたかった。あれ程仲良しのトランプとプーチンに頼み込んだら、可能だったかも知れないが、この国葬にはトランプもプーチンもやって来ない。信頼できる親友ではなかったのか?

米国からハリス副大統領がやってくるが、それも先に韓国に飛んで、韓国大統領との話を済ませ、帰り道に立ち寄ってやってくる始末。前日に韓国へ行くなら、尹大統領と連れ立ってやってくる位の日本外交の力はないのか。どこかで用事を済ませてからやってくるような弔問など、聞いたことはない。そんなだったら、来てもらわなくても結構だ。

 

エリザベス女王国葬と、1週間後の安倍国葬。金ばかり使ってみっともなさを世界に晒す位なら、今からでも遅くない、国葬から内閣葬に変えたからと言って、弔問客からの不平は出ないだろう。お金だけは出してやればよい。過去の内閣葬であっても米国現職大統領が弔問に訪れている。国葬だから来る来ないの問題ではない。バイデンは日本へは来ないが英国へは行く。そういう違いだ。岸田さんも再考した方がよい。