ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国観音霊場巡り(12)清水寺三重塔周辺で。

山門前はすごい数の高校生だ。各地から団体で来ている。

 

混雑した山門、仁王門を避けて、右横の幅広の石段を登って上に見える三重塔に向かう。

 

三重塔の手前には西門も見える。

 

漸く三重塔まで登って来た。正面に漱ぎ水もある。

 

 

清水寺山門前は修学旅行の高校生で凄い人出だ。皆さんは限られた日程の中で京都市内のより多くの名所旧跡を回る予定になっているのか、ここ清水寺でも山門をバックに写真を撮ったり、元気な生徒は山門まで登って写真撮りをしているが、多くはここでUターンして、又、次の場所に向かうようだ。何人かの先生が添乗員に混じって大声を出して、生徒がバラバラにならないように目を光らせている。旅行中に事故でもあったら大変な事になる。自分の進退を問われることになり兼ねない。大声にも気が入っている。

 

その大賑わいの山門、ここでは仁王門と呼ばれているが、その渋滞を避けるように、正面右側にある幅広の石段を選んで、上に見える三重塔に向かう。山門もそうだが、この三重塔も見事な朱色に染まっている。元々ここは紅葉で有名な寺ではあるが、これだけ見事な朱色の五重塔があれば、紅葉の時期で無くても十分に色彩を堪能できる。

 

山門からは200m程の距離か。ずっと上り詰めで漸く三重塔に着いた時はほっとした。この三重塔も山門も重要文化財。その重文を直接手で触って、なでることができるのだ。塔の前の漱ぎ水もここでは普通に流れていて、柄杓も備わっている。コロナ禍で多くの寺社で漱ぎが禁止され、柄杓も取り片づけられていたが、ここでも漸く平常が戻ってきたようだ。山門からここまで登ってくる人はごく限られ、一人ゆっくりと手口を漱ぐことができた。

 

三重塔を反時計回りに1周し、見晴らし台から京都の街並みを眺める。過去2回はここへ来ている。ここから眺める京都の街並みが懐かしい。1000年の都。幾たびかの戦禍に巻き込まれたが、街の形状は1000年前と変わらないさろう。街が四角く、碁盤上に区切られている。ここまではフリーゾーンで、観光客は自由に来られるが、この塔の直ぐ横にチケットブースがあって、ここから先、清水の舞台、本堂へは有料となる。チケット代400円を支払い、本堂に向かった。ここから直ぐ先で、周り回廊も見えている。

 

いやー、立派な三重塔だ。日本一髙い三重塔だ。

 

 

見晴らし台から京都市街地を眺める。

 

いやー、懐かしい。50年ぶりに眺める情景だ。

 

幾星霜・・、自分は僅かに70数年の星霜だが、京都は1000年を生きてきた。