ちゃおチャオブログ

日々の連続

11.4(金・晴れ)サビの無い寿司、乃至ワサビの付かない刺身。テレ朝玉川問題。

 

テレ朝モーニングショウの玉川記者。ワイドショー、情報番組は多くの局でタレントを起用しているが、テレ朝のこの番組は局社員の玉川が出ていて、ユニークだった。それに輪を掛けてユニークだったのは、局職員という保証された立場をバックに、かなり大胆な発言をし、流石、伝統の京大農学部卒だけのことはあると見ていた。どことなく竹村健一さんの系譜を継ぐ後輩という目で見ていた。

 

それが先月、自分は見ていなかったのだが、玉川は安倍国葬に関連して、何か、「電通」を持ち出したようだ。いわば、「電通」を悪者視して、批判したようだ。それが「電通」のお気に召さなかったようで、数日経ってから、テレ朝幹部から大目玉を食って、2週間の謹慎処分、自宅待機を命じられた。

 

玉川が「電通」に関し、何をどう喋ったのか自分はその時のテレビを見ていないので、正確には言えないが、いずれにしても報道番組で喋ることだ。電通を誹謗中傷するとか、以前朝日の植村記者がやったように、捏造のネタを流した訳ではないと思う。彼が「電通」に抱く不愉快さを口にしたに過ぎないと思う。その思いが多少口を滑らせたとか、針小棒大とは言えない過剰な表現はあったかも知れない。

 

もしもそういう状況の中で、テレ朝幹部が首の一歩手前の自宅謹慎を命じたのであれば、むしろそちらの方が問題ではないのか。国民には言論の自由が保障されている。国民は誰でも思っていることを法律に反しない範囲、自由に表現することが保障されている。テレビ局には公共放送という一般人とは違う、多少厳しいコード、社内規範があって、一般人が持っているような自由はその部分、制限されている。自分には玉川がそのコードをどの程度踏み外したのか、テレ朝自体が公表していないので検証できないが、そのコードに照らし2週間の謹慎が妥当かどうかは、局が率先して明らかにすべきだ。

 

局の幹部が、常日頃、玉川の放言に近い言動に腹に据ねかねる悪感情があり、今回厳しい処分を下したのか、或いは「電通」という巨大メディア組織のメディア支配構造の中で、こうした処分が行われたのか、自分にはその背後関係は分からない。ただ言えることは、「電通」が余りにも巨大になって、戦前の天皇陛下が現人神に祭り上げられ、口にしただけで罪に問われるような構造に今の電通がなっていないのか。電通がメディア界でアンタッチャブルの存在になってはいないのか。この玉川処分問題に関しては、テレビも新聞も、言論の自由と、電通と言う巨大メディアの支配構造について、検証していかなければならない。

 

それにしても謹慎開けの直後、2‐3日モーニングショウに顔を出していたが、ここ2週間全く姿を見せていない。時々5chに合わせてみるが全く顔も声も聞かず、長島の息子とか石原の息子が滔々と喋っていて、直ぐにもチェンネルを4に戻し、加藤さんを見る。玉川が出ない番組はワサビのない寿司とか、刺身をワサビ無しで食べるようなもので、味気がない。玉川に代わって堤伸輔さんが出ているが、テレ朝もいっその事、玉川に代わって堤さんをレギュラー出演させれば、多少は人気も上向くかも知れない。

 

玉川、こんなことで腐るなよ。言論人として、これからも戦っていけ。竹村さんを少しは見習って。