ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国観音霊場巡り(21)円山公園の猫。

八坂神社の裏側には幾つもの摂社が立ち並んでいる。ここの清水は甘露水。

 

神社に接して、直ぐ裏に円山公園があるのだが、枝垂桜の場所が分からない。

 

正面に大きな柳が見えるが、確かこの辺りにあったと思うのだが・・。直ぐ前に見覚えのある茶寮が見える。

 

一体、桜はどこに消えたのだ! 桜の木が柳に変わった?

 

 

八坂神社に隣接して円山公園がある。京都には何回か来ているが、この八坂神社、又その裏の円山公園には2‐3回しか来ていない。いつか桜の頃、知恩院に参拝し、ぶらぶら公園を横切って八坂に向かって歩いてきた時、前方に見事な大桜があった。沢山の人が桜を取り巻いて写真を撮ったり、感嘆の声を漏らしている。それが円山公園の枝垂れ桜だった。その時の京都訪問は、市内有名寺社の桜見物で、この日は東山界隈、哲学の道から南禅寺知恩院の桜を見終わってからやって来たのだ。

 

いままでずっと市内の桜を見て歩いてきたのだったが、この桜は別格だった。大きな枝ぶりとこぼれるばかりに重なり合った花びら。実際感動した。随分経った後からこの大桜がライトアップされ、「祇園の夜桜」としてテレビに放映されていたが、テレビで見ていてもその夜桜は更に豪華で豪勢で、大袈裟に言えば涙を誘う物だった。その後何回か京都に来ることもあったが、桜の季節ではなく、この桜を再び見ることは無かった。今回の巡礼は桜の季節ではないが、八坂神社までやってきた。もう一度桜に会う為に公園にやってきた。

 

公園は神社に隣接していて、江戸時代まではこの公園は八坂神社、知恩院などの共通の境内になっていたのだが、明治の廃仏毀釈で、これ等敷地が京都府に取り上げられ、その後、円山公園として整備されたもので、この枝垂桜は公園に整備される以前からこの場所にあった。花の季節には祇園の芸者さんも見に来ていたのだ。この公園の名前が後ろに控える丸みを帯びた小丘から取られたのか、或いは京都画壇円山派の円山応挙の名前から取られたのか自分には分からないが、応挙の絵の中にも見事な桜絵があったと思う。

 

そんな事を思いながら公園に入って来たが、記憶が薄れていて桜があった場所が分からない。神社の直ぐ裏にあった筈だが、前に見えるのは大柳。桜がいつからか柳に変わった? 花が咲いていないとどの木も同じようにしか見えない。公園の入り口近くに見覚えのあるような茶寮というか、レストランがある。確か、この辺りにはこのようなレストランがあったような・・。そうして枝垂れ桜を探していると、人慣れした猫が2匹近づいてい来た。コロナでこの茶寮も長期に休業中に違いない。野良猫には見えないので、茶寮は休業でも誰かが餌とかは与えているのだろう。そうか、そうか、桜の場所が分からないので、この猫が案内してくれる積りなのだろうか。

 

桜を探していると閉店中の茶寮から猫が出てきた。

 

店が休業中で、猫も人恋しいのだろう。

 

ああ、この猫が桜の場所を教えてくれるのか・・。

 

よしよし、こっちの方だね。