ちゃおチャオブログ

日々の連続

12.8(木・晴れ)江戸川二人死亡事故。東村山4人放火心中。



 

昨日、江戸川区船堀の水道局地下工事で、メタンガスが爆発し、作業中の30代と50代の男性二人が死亡した。お正月を前に家族に取っては悲しい事故だ。作業員は都の職員ではなく、地方から出てきた外部下請けの従業員。どの地方から出てきたのかは記事では不明だが、それぞれには家族もいるだろう。30代男性は未婚かも知れないが、その時は郷里の両親が悲しむ。50代作業員は、故郷に妻子がいて、お正月の家族も本人もお正月の帰省を楽しみに待っていたに違いない。

都の工事だから、当然安全には配慮し、こうした事故が発生しないように指導していた筈だが、事故は避けられなかった。この亡くなった二人にしても経験豊富で、地下の暗渠には致死性のガスや爆発性のガス発生は経験上知っていたと思うが、何かが一つ欠けていた。その基本的部分での不注意が今回の事故を招き、かけがえのない命が失われた。産業事故は避けることは可能だ。都にしても、下請け会社にしても、充分な検証を行い、二度とこのような不幸な事故を起こしてはならない。

 

今年5月、東村山の民家で、家族4人の放火心中と思われる事件が発生したが、警視庁は今日正式に放火と結論づけた。65歳の主人と1歳下の妻、36歳の次男と26歳の4男。それと死後1年以上経過した3男30歳の死体。この時長男は別世帯で家を出ていた。

65歳の主人は長らく新聞配達員だったが、2年前に体調を崩し退職。妻はパートだったが夫の看護の為にパートをやめた。36歳の次男の仕事は不詳だが、26歳の4男はニートで引きこもりだった。

この家族は2年前から収入が絶たれたが、生活保護は受けていなかった。或いは申請したが、市に拒否されたのかも知れない。経済的に追い詰められ、一家心中を選んだ。数年前に死亡した三男も、お金が無くて葬儀が出来ず、死体を自宅床下に隠して置いた。

昔から貧困世帯はあった。それでも国や行政や周囲が助け合い、こうした悲惨な事故が起きないよう、みんなで協力した。しかし今は無い。無縁社会だ。隣に誰が住んでいるかも正確には分からない。この時長男はどこで何をしていたのか・・・。自分の家族を守るのに精一杯で、とても両親家族の面倒まで見る余裕はなかったのだろう。国全体が貧乏になっている。

4人は2階の部屋で、お互いを庇うようにして亡くなっていた。最後の家族の助け合い。余りにも哀れで残酷だ。

日本は中等国だ。貧乏国ではない。こうした貧困世帯を救う手段も余力も十分にある。政府はこうした犠牲を失くすための最大の努力をしてこその政府だ。自分は余りにも幸せ過ぎる。でも何もできない。無力だ。ウクライナにしても悲惨さを嘆くだけだ。