ちゃおチャオブログ

日々の連続

1.12(木・晴れ)遠交近攻策。

 

 

全く忙しい総理だ。後4か月もしない内に、G7首脳一同が広島に集合するのに、何故この時点で韋駄天のように各国を飛び回るのか・・。アインシュタイン相対性理論からすれば、飛行機のような早い乗り物に乗り続ければ、時間の歩みが遅くなる、のを信奉しているのか・・。毎日一人づつ仏伊英の首脳に会って声明を出し、今日はカナダのトルドー、明日はバイデンと会う。こんなに回りまわって面談すれば、もう5月に広島で会う必要もないし、その意義も薄れてしまう。取り巻きはそんなことでも考えているのか・・。

 

今から2000数百年前、中国春秋戦国時代の末期、秦の始皇帝が分裂状態の列国を一つにまとめ、統一国家秦を打ち立てた。その主たる原動力になったのは韓非子の法家の思想、即ち厳罰主義と、もう一つは范雎の遠交近攻策で、目の前の敵を倒す為にはその向こう側にある国と厚誼を結ぶのが得策だ、という戦略で、今様に言えば敵の敵は味方だ、と言ったような意味合いで、始皇帝は各個撃破していき、大帝国を打ち立てた。

戦略家范雎はこの思想をぶら下げて各邦を回ったが、始皇帝に気に入られ、その臣下となった。昨日今日の総理の動きを見ていると、何かこの遠交近攻策が思い浮かぶ。但し、動き回るのは良いとしても、単なるアヒルの足掻きにならないことを願うが・・。