ちゃおチャオブログ

日々の連続

4.20(木・晴れ)人間は殺し合う動物。



 

4月なのに爽やかな初夏の陽気。湿気も無く、気温も現在20度後半。沖縄のうりずんを思い出す。3日間散歩をしていないので、今日は野川は欠かせない。

 

この先チャットGPTがどのような変化を遂げて行くのか、自分には予測できないが、希望的観測では、多分、争いの無い、平穏な世界を作り上げて行くのだろうと考える。

チャットGPTと人間を比較できないが、人間はあくまで動物の進化したもので、GPTはそれとは全く異質だ。人は殺し合いをする。動物の習性の一つだから、人である以上、それを排除することはできない。今のウクライナ戦争をを見ていて、ロシア軍の如何に残虐な行為、殺人行を見ていると、プーチンにしてもブルゴジンにしても、人間の片割れだから、その則の範ちゅうにあると言える。被害者であるウクライナにしても、降りかかった火の粉、防戦しロシア兵を殺しまくる。そこにあるのはお互いの殺戮だけで、一片の慈悲もない。

 

今、スーダンで政府軍と反政府軍の戦闘が激しさを増している。政府も現地邦人60余人を救出する為に自衛隊機を近隣のジプチまで派遣した。しかし現地の戦闘が激しく、自衛隊機はスーダンに入れない。現地ではEU大使も襲われて、ケガをする事態になっていて、混乱が極まっている。米軍も自衛隊を助けることができない。自軍を守るのに精一杯だからだ。

 

学生の頃一度だけ首都ハルツームへ行ったことがあるが、埃っぽい町だった。道路の多くは土を固めたダート道で、部分的にアスファルトもあるが、薄くて保守が不十分で、穴ぼこだらけで、土がむき出しになっていた。隣の首都、ナイロビと比べると、首都機能の落差が大きかった。今のハルツームはどんな状態になっているのか知らないが、それ程の進化はないだろう。日本人はこの町をハルツームと呼ぶが、外人はカルツームと呼んでいた。丁度極東の町ハバロフスクを日本人はそう呼ぶが、外人はカバロフスクと呼んでいた。「Hka・・」を日本人は「ハ」と呼ぶが、外人は「カ」と呼ぶ。そんな違いをこの町へ来て知った。

 

それから数十年後、隣国のウガンダで、大変な民族間の殺し合いが発生した。フツとツツ、どちらがどうなのか、自分には理解できないが、一方の種族が他方の種族を襲い、60万人からの被害種族を撲殺した。銃器とか爆撃などではなく、棍棒を持った加害種族が無防備の被害種族を追いかけ、殴り殺した。こうした残忍な殺し合いは紀元前の中国の春秋戦国時代にも無かったことだ。日本の弥生時代には樫の棒での殺し合いがあったようだが、しかし日本国家が形成されつつあった飛鳥以降では、この様な棍棒での原始的な戦いは無くなくなった。槍や鉾、武器を使うようになったからだ。

ウガンダでは20世紀のつい最近までその様な原始的な戦いが行われ、人間同士の殺し合いが行われた。今は平和が戻ったと言われているが、又いつ民族紛争が再燃するか分からない。現実に隣国のソマリアでは長い間の民族間の殺し合いが続いている。但しこちらは棍棒ではなく、疑似近代戦だ。

 

思えば、身近のカンボジアでも酷い殺し合いがあった。殺し合いと言っても、狂気のポルポトによる一方的な殺人行だったのだが、そこでも国民の約3割、200万人からが殺された。その多くは撲殺だ。鉄砲の弾が無く、硬い木による撲殺だ。自分も一度、キリングフィールド、残虐の跡地を訪問したが、そこの記念館には頭蓋骨が割られた白骨死体が何十何百も重ねられて展示されていた。言葉を失くした。

 

スーダンの殺し合いも些細な権力争いから発生したもので、同じ政府軍内の一方が権力座に着くために他方を攻撃している。権力争いは人間社会ではどこにもあることで、その結果多くの血が流されてきた。かの毛沢東にしても、何を守る為だったのか、共産党なのか、自分自身の権力なのか、同国人を2000万人も殺している。同じ野蛮人のロシアスターリンも同国人を2000万人も殺している。

 

ロシアにしても中国、アフリカ諸国にしても、野蛮国だ。自分の権力を守る為には人の死を何とも思わない。プーチンは切羽詰まって核を使用するかも知れないし、習は台湾と自身を守る為、武力使用は厭わない。アフリカでは未だに棍棒の戦いが横行しているが、これ等の近代国家では、戦争の災禍は甚大だ。だが、人はそれが分かっていても止められない。殺し合いを必要悪とも思っていない。勝つためには当然の事と思っている。近代国家の振りをした前近代国家だ。

 

人も国家も進化し、戦争を回避してきた。戦争がないことが人類の進歩の一つの証明としていた。アフリカ、中国ロシアはそれに至らない前近代国家だ。だが、長い時間を掛ければ近代国家に脱皮できるだろうと、先進国家は考え、援助してきた。しかし、人間の進化には時間がかかる。50年、100年ではとても無理だろう。ロシアなどは常に先祖返りし、折角G8に招き入れたと思ったら、数年後には又野蛮国に戻ってしまった。中国も今の処は良い子ぶりをしているが、いつ又先祖返りするかは分からない。共産国家が出来てまだ75年。国としては成熟していない。アフリカ、ロシアと50歩100歩だ。

こうした人間社会の阿修羅をAI、GPTは解決してくれるかも知れない。その時、AIが地球の主人公で収まっていたとしても、人間は文句は言えない。人間に出来なかったことを機械頭脳が解決してくれたからだ。