選挙の暑い夏がやって来た。メキシコでは早くも一昨日の日曜日、大統領選が行われ、野党与党、二人の女傑の戦いになった。どちらが勝ってもメキシコでは初の女性大統領。勝ったのは前大統領を引き継いだクラウディアさん61歳。前大統領ロペスオブラドールがメキシコ市長時代の部下で、彼が市長から大統領に繰り上がった際に、メキシコ市長となった。今回市長時代と同じように、大統領職も引き継ぐことになった。
余程か仲のよい姉妹のような関係だが、彼女は離婚者で元夫に間に一人娘がいるが、去年中央銀行の幹部と再婚した。テレビで見る限り、スペイン系の中々の美貌で、ユダヤ系であって頭も良さそうだ。現地メキシコでの綽名は「ドクトーラ」で、博士を意味している。
そんな彼女が当選初日の昨日、メキシコペソは大きく下げた。下げ幅は9円20銭台から7円後半まで急転直下の下落。ドルもユーロも大きく下げ、円だけが独歩高になったが、必死に防戦。ドル、ランド等を損切し、当場を凌ぐがそれでも間に合わず、久し振りの緊急入金。マイナス幅は350万を越えたが、辛うじてL/Cを免れた。
円が狙い撃ちに遭ったようで、彼女のせいではなかったのか、今日はやや持ち直し、漸く含み損も300万円台に収まって来た。ユダヤ系で、再婚相手も中銀幹部だから、国家運営に、経済政策には間違いはないだろう。
さて、こちらは東京。7月7日、七夕決戦に向けての都知事選、町中には既に選挙ポスターの看板が立ち上がっているが、選挙2週間前の公示日までにはポスターは貼れない。
メキシコ大統領選と同様、こちらも女傑二人の対決になりそうだが、メギツネとメス狸。どうもメキシコのような訳にはいかないようだ。メギツネは早くも出馬表明しているが、雌豚の方は焦らし戦法か、最後の締め切り日まで待って表明する作戦だ。過去それでもって大勝している。先週には早くも都下の市町村長有志団が出馬要請を出しているが、芝居じみた要請に、噴飯ものだ。誰の悪慈恵か・・。
こんな女傑の戦いは見たくもない。