時々雨は降るが、強い風もなく、東京にいる限りでは台風が近づいているとは思えない。午後6時現在、台風は今どの辺りにいるのか知らないが、千葉沖か茨城近辺だろう。
地震と違って、台風の進路は今は正確なレーダー観測などにより、その大きさと時間、進む方向はほぼ間違いなく予測できるし、予報も殆ど狂わない。
そんな中にあって、JRや飛行機会社の対応は大袈裟過ぎる。JR東海などは今朝から「計画運休」。東京以西には殆ど被害が及ぼないのに、運休、とはこれ如何に。お客さんそっちのけで、一人合点も良いところだ。大迷惑を受けるのはお客さんと各地の経済。
飛行機会社も1日休便。予定が困って、困るのは予定していた乗客で、JRもJAL,ANAも泣く子と地頭だ。「安全」「安心」を錦の旗に掲げている以上、誰も文句は言えない。腹に据えかねても従うしかないんだ。
これ等、認可を受けた公共交通機関は、もう少しきめ細かい対応、今や、巨大コンピューターで正確な予測も出来るのだから、少なくとも東京から西への台風被害は及ばないと予測されるのだから、早々と「計画運休」などをせずに、粛々と運行させるべきだった。
天気の予測は大型コンピューターでほぼ予測できるようになってきているが、全く無知蒙昧の世界は地震の予測。当たるも八卦、当たらずも八卦の状態を何十年と続けてきて、この先も、発生を予測するのは困難だろう。
そんな中で先週大分で震度5の地震があって、すわ、東南海巨大地震の前触れかと、予測委員会が初めて開催され、1週間、最大の警戒を持って大地震にそなえるようにとお振れを出し、太平洋に面する各県観光業はキャンセルが相次ぎ、大打撃を受けた。結局、1週間経って、行動制限は解除された。
日本の経済を破壊し、国を潰すのは簡単だ。こうした委員会なり、危機管理の組織に、地震や災害の危険を頻発させ、国民の行動を自粛させれば、日本は簡単にダメになって経済も潰れる。
東南海は学者が当たらない予測を言って、警鐘をならそうが、ならすまいが、来る時には来る。その時、11年前の東北と同じような大被害を催すか、それ以上になるかは、その時になってみないと分からない。政府は、国民にそうした大地震が来た時の事前の準備、心構え、避難方法を日頃から知らしめるだけで、当たらぬ八卦の学者さんのご託宣に振り回されるのではなく、国民経済の事を良く考えて対処していくのが政府の役割だ。飼い犬の尻尾に振り回されて、自己の本体を見失ってはならない。
さて、明日から埼玉。日曜日は由美さんの七回忌だ。今思うと、あっという間に過ぎて行った。