大阪箕面市は関西空港にも近く、高尾山をスタートする東海自然歩道の終点、箕面大滝がある町だ。去年、西国観音霊場巡りで、この町の山中にある勝尾寺を参拝したが、関西空港から真っすぐ一番で向かった。10年前だったら足も元気で、この寺の山を越えた先に箕面大滝があり、当然そこまで歩いて行ったと思うが、今は杖を突いての巡礼、駅とお寺をバスで往復するのが精一杯だった。
一昨日の日曜日、この箕面で市長選が行われ、38歳の元府議が66歳現職の市長をダブルスコアの大差で破る。投票率は約50%。市長選としたら、程ほどの投票率か。
注目するのは現職市長が大阪維新の会の生え抜きで、過去の市長選で維新の現職候補が敗れたのは初めてのケースだった。大阪維新代表の吉村府知事がいろいろと述べてはいるが、背景には兵庫県知事の斉藤問題があるようだ。
天狗坊主の斉藤知事は、余程か座り心地が良いのか、部下や周囲から辞めろコールが大合唱されても、居座り続けている。自ら辞める気配はない。彼は維新の推薦で、現職知事を破って兵庫県知事に収まった。その成功体験が彼を天狗にさせたかも知れない。箕面市民も兵庫県民もこの斎藤の居座りを許さなかったのだろう。だから現職の維新市長を落選させた。
斎藤はいつまでも居座り続けることはできない。後半年頑張れば任期の4年になるが、それまで持たないだろう。既に県政は回らなくなってきていて、職員からはソッポを向かれている。途中で辞めらざるを得なくなった猪瀬や舛添と同じ状況だ。維新、馬場代表も匙を投げ加減だ。間もなく引導を渡すだろう。東大出の因業な男だ。