理由はいろいろあるようだが、ここへ来て米不足、値段高騰のニュースが連日報じられる。先日は大阪吉村知事も政府備蓄米を放出したらどうか、との発言があり、農相は今端境期で、間も無く新米が出回るからそれには及ばない、と反論したら、今度は総理が農相に指示して備蓄米の放出を決めた。
確かに米代は上がっている。時々マルエツで5キロ米を買うが、以前は2000円もしなかったが、最近は2500円程。以前よりは7-800円近く値上がりしている。品薄だから、小売価格も上がるし、店によっては売る米も無いというところも出て来た。
30年程前に天候不良か何かの原因で、米不足が起こって、スーパーからお米が消えて、緊急にタイ米とか外米を輸入し、余り美味しくも無い外米を食べさせられたこともあったが、その時は、米の炊き込み、時々はスペイン風のパエリア等を作って楽しんだが、今回はその時ほどの深刻さはない。総理がわざわざ顔を突っ込む問題ではないのだ。トンチンカン総理が米騒動と勘違いしている。
確かに米は毎日の必需品で、その小売値が1.5倍や2倍に値上げされたら、庶民の懐に直接に影響するだろうが、そうした時に生活困窮者に支援を行うのが政府の役割であり、分かりもしない総理が農政にまで首を突っ込むべきではない。
そもそも備蓄米は古米で味も悪く、それはあくまで非常用で、通常は食用にされるもではなく、一定の期間が過ぎたら飼料に回されるのだから、非常時ではない今、流通に回すべきではない。それにもう早場米が市場に出回って、品不足、価格高騰も間もなく収まる。そんなことも分からない総理にはつべこべ言う資格も無い。
大変なのは戦時下のガザで、時々新聞に掲載される高校教師アシュラフさんのガザ日記を読むと、物価高騰で日々の生活に悩む姿が度々掲載されている。爆撃で住む家を無くし、ガザの各地を転々と移動しているが、一昨日の記事では、家族8人が住む60㎡の部屋の家賃が月1800ドル、30万円弱だ。高校教師で幾らの収入があるか知らないが、こんな高い家賃など、尋常では支払えない。が、生活の為には支払ざるを得ない。戦争開始から既に300日、10回以上は引っ越しした、とのことだが、どんな風にやりくりしてきたのだろう・・。
戦争は人々の生活を破壊し、命を奪う。いつまでも戦争を止めないプーチン、ネタニヤフは大罪を犯している。この二人は絶対に地獄行だ。