9人の自民党総裁候補。昨日は自民党主催の会見が行われ、今日は又この9人は報道主催の会見が行われた。昨日は一方的な候補者からの決意表明だったが、今日は代表記者からの質疑形式。
質問内容は事前に調整されていたのか、各9人、想定問答集通りの模範解答。国会では時々予告なしの質問が飛んで、議場が荒れることもあるが、ここでは至ってシステマティックに流れていく。押しなべて優等生回答。全く、9人の金太郎飴を輪切りにしたようなものだ。
昨日、今日、やや規定レールから外れた回答は、昨日の進次郎君で、43年ぶりに実母と会った、異父弟のいることは以前から知っていた、との発言だ。彼は現在43歳だから、彼が生まれて直後に両親は離婚したのだ。それ以来、叔母さんに育てられてきた。マスコミ等には既に知られた事実だが、昨日のテレビの場で赤裸々に話し、多くの国民には好感が持たれただろう。
今日の発言は石破の防災省の新設で、これは以前から主張していたことだが、この場で改めて強調した。災害大国日本で、そうした大災害の際に一つの省庁で防災、救済、支援、復興を担う専門省の設置を強く訴えていた。この省新設に賛同を示していた他の候補者はいなかった。石破は国民の生命、財産を守ることの重要性を強く認識していたが、他の候補者は上滑りの調整型だった。
明日も又、どこかの主催で9人の討論会が行われる。でも明日は見ない。昨日、今日の二日間で、9人の主張は大体出そろった。自民飴の金太郎飴で、どこを切っても似たり寄ったり。自民のレールから外れた度肝を抜くような政策提言は出てこない。唯一、進次郎君が提言は1年で達成する努力をすると、期限を切った。どうどうとしているのはそれ位か・・。矢張り、決選投票は石破と進次郎君に絞られ、最後の戦い石破には残念だが、矢張り、今回も及ばないだろう。石破君、自民の中で改革をしようとしても、それは限界だ。