9月に入っても連日35度からの真夏の気温。地球の温度調整のタガが外れたようだ。いつまで経っても秋はやって来ない。九州、大宰府などは35度以上の日が50数日も連続しているという。夏の間は連日の真夏日漬けだ。
さて昨日、紀州のドンファン殺人事件の裁判が和歌山地裁で漸くにして始まった。早いもので事件はもう6年も前になる。事件発生から3年後、当時23歳の妻須藤が殺人容疑で逮捕された。それから更に3年、漸く裁判となった。はっきり言って、時間のかかる過ぎ。事件から6年、事件は風化し、人々の記憶の中らも薄れ去って行く。当時21歳の生娘はいまではもう26歳。結審は12月を予定しているが、判決までには又更に長い時間を要するだろう。
和歌山地裁は例の毒カレー事件、林真澄美の裁判で長い時間を掛けている。最高裁で死刑は確定しているが、本人はまだ尚獄中からの再再審を訴えている。直接証拠のない事件、本人が無実を主張すれば、再再審も無下には却下できないのだろう。いつまで経っても死刑は執行できず、結局は本人の獄中死を待つしかないか・・。
今回のドンファン事件も本人は犯行を否定し、検察も具体的な殺害方法までは特定していない。長い裁判になるだろう。結局は真澄美と同じ道を歩んでいくのか・・。30数億の遺産は、既に田辺市に寄贈するとの遺言もある。21歳の若妻が描いた巨額な相続は、無罪有罪に拘わらず、本人の手には入らない。一夜の夢にしては大きすぎ、実際はうたかたの夢に終わってしまった。北海道出身と言う。両親も健在だろう。娘がこんな風に育つとは夢にも思っていなかっただろう。