ちゃおチャオブログ

日々の連続

10.22(火・晴れ)又々の貧困事件。大阪大東市での親子3人放火自殺事件。

 

昨日は葛飾区で家族3人の白骨死体事件が報じられたが、毎日新聞では3面以下の4面でのベタ記事。注意して見ないと記事を見落としてしまいそうなあっさりした扱いだ。70代の女性、60代の弟、40代の長男が住んでいて、回覧板が1か月以上ポストに入ったままになっている点を不審に思い、近所の人が近くの交番に届けた、とのことである。

警察官が1階の台所、2階の廊下と部屋で遺体を発見し、住宅は施錠されていた、との簡単な報道だった。

 

いずれにしても「無縁社会」。隣の人は何するぞ、で隣人同士が関心も無く、干渉もしない。向こう3軒両隣は既に死後になっていて、それぞれが孤立し、我関せずだ。室内で死亡し、1か月以上も発見されず、もしもここに回覧板が無かったら、もっと長期間、そのまま放置されただろう。

 

3人がどんな順番で死亡したのか、警察も新聞も報道が無く、状況はさっぱり分からないが、一つ言えることは貧しさ故の事件だ。日本がドンドン貧しくなって行き、以前は普通に生活できた3人世帯でも、多分、医者にも行けず,葬式も上げられず、親類付き合いもなく、死体をそのまま放置し、多分最後には一番若い長男が台所で息絶えたのだろう。

毎日新聞に敏腕社会部記者がいるとすれば、事件をもっと掘り下げ、社会の闇を明らかにしてもらいたい。

 

今日も又大阪大東市での親子3人の放火自殺事件が報じられた。報道によれば、この家には82歳の父親と53歳の次男が一緒に住んでいて、56歳の長男は島根から帰省中だった。

3人の内の誰かが、携行缶でガソリンを家に持ち込み放火、朝10時頃の出火だった。父親は1階和室で重度の火傷により死亡。長男次男は1階廊下と玄関付近で焼死体で発見された。

 

周囲は建てこんだ住宅地で、火は両隣にも延焼した。昼火事で発見も早く、この程度の類焼で収まったのだろう。

家に火を付けて自殺するのは、隣近所に多大な迷惑を及ぼすことは正常な頭では理解できるだろうが、この3人にはそこまで考えの及ばない、切羽詰まった状況があったのだろう。

父親危篤の報に長男が鳥取から急遽帰省し、弟と善後策を相談したが、先立つものがない。結果、火を放って人生を終わりにしよう、との結論になった。82歳の父親もそれに同意した。これも又、貧しさ故の最悪の結論だ。行政が関与する余地もなかった。

 

お金に困った若者は、人生を台無しにするのも厭わず、闇バイトに走って、強盗を繰り返す。経済的にも精神的にも日本がどんどん貧しくなって行き、貧困化が極まって行く。政治の責任ではあるが、マスコミも政治家も、殆ど触れようとしない。ニュースにも取り上げないような新聞は取る意味はない。