ロシアプーチンは事実と正反対の事を堂々と嘘ついて悪事を善として主張し続けた。それは国連の場でも同様で、いつの間にかその嘘が真実として受け止められるような土壌を作り、日本の中でもムネオなどは大真面目で、今回のウクライナ戦争は欧米から攻撃を仕掛けられたロシアの自衛の戦いだ、と主張するような政治家も出て来た。
ロシアがクリミヤを分捕り、今回は特別軍事作戦と称して、他国ウクライナへ武力侵攻しているのは誰が見ても明らかで、大嘘つきプーチンのデタラメは噴飯ものだが、日本の中でもその大嘘を真実と受け取る政治家が出てきているのは、唖然とする。それが又SNS等の扇動者ならまだしも、政治家までもが、となると、一種の恐ろしさも感じる。
今日の兵庫県知事選投開票。午後8時、開票直後にNHKは斎藤当確を報道した。この男が知事選に挑戦すると聞いて、これも又唖然としたが、よもや当選するとは予想だにしていなかった。兵庫県民は賢明であり、嘘と真実をしっかり見極め、横暴な独裁者を再度その地位に着けることはないだろうと予想していたが、その予想は全く外れてしまった。
今回の勝利の大きな要因としてSNSの効果がマスコミで挙げられている。斎藤はそのSNSを駆使して、彼は既成勢力から攻撃された被害者で、知事の座を追われた犠牲者の立場で再任を目指している。県民の為に働くのは自分を置いて他にはいない、との主張で、多くの賛同を得、勝利を導いた。多くの県民はその主張を信じ、同情票が集まったかどうかは知らないが、兎も角彼は勝利した。
・・彼が犠牲者? おかしいじゃないか。では自殺した担当課長なり、局長なりは、犠牲者、被害者ではなかったのか! いつの間にか論理が逆転し、嘘が本当になり、本当の事実はどこかへ消えてしまった。全くロシアのプーチンと同様の論理で、構造だ。
トランプが勝利した原因は幾つかあるだろうが、マスクが味方について、SNSのXを最大限自己に有利に利用でき、多くの投票者をなびかせたのも一因にある。マス・コニュニケーションの最大の利用者で、多くの米国民も多くの兵庫県民も嘘のプロパガンダに目が眩んだ結果の投票行動だった。2000年前のアテネの愚衆政治が今に続いている。