前方の伊吹山、山肌が大分荒れている。この山に登ったのは、もう20年以上も前のことだ。
前方の伊吹山もどんどん近づいてきて、長浜の町並みも見えて来る。
反対に竹生島は海霞に霞んで行く。今津はもうあんな遠くになっている。
長浜の街並みが近づき、お城も見えて来た。
竹生島は北西の今津と北東岸の長浜とは殆ど等距離に位置しているが、ボートの乗船時間に少しの違いがあるように、今津よりは長浜の方が少し長くなっている。乗船時間25分と30分の違い程度の差だ。長浜の後ろに貼り付く伊吹山がドンドン近くなってきて、同時に竹生島が小さくなって行き、海雲に霞んで行く。こうして航行していると、ここは湖ではなく海と思える。
葦の生える海岸線が近づいてきて、後年、観光目的で再築された長浜城の小さなお城が見えてきて、お昼少し過ぎに長浜港に着岸した。港と言っても通常の湾になっているようなものでは無く、湖面に桟橋が突き出ているだけである。この湖では台風とか高潮、高波が発生する訳ではなく、従って海岸線にも防波堤のようなものはない。潮の満ち干がないのだ。
上陸すると数十名の団体さんが乗船を待っている。これから島に渡るのだろう。交通の便が反対側の今津よりもこちらの方が便利なのか、利用客が多い。フェリー乗り場の事務所も大きく立派で、周辺の環境も整備されているようだ。大阪或いは名古屋方面からは電車でここまでやって来て、この港と島を往復し、又、次の観光スポットに向かうのが便利なのだろう。
港周辺は綺麗な公園風になっているが、見た処どこにも食べ物屋はなさそうだ。長浜の市街地に向かってぶらぶら歩いて行けば、どこか店にぶつかるだろう。道路の先に公園があり、その公園の先に1軒レストランがある。お昼を過ぎて開いているかどうか分からないが、オープンしていた。ここで昼飯としよう。昼を過ぎたせいか、コロナが開けてまだ日が浅いのか、客は誰もいないが、中にはウエートレスがいる。今食事が出来るか聞いたら、大丈夫とのこと。それではと、店の外に出ていた立て看板メニューのランチをお願いした。
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12時半、長浜港に到着。これから島に渡る団体さんが沢山乗船待ちをしていた。
- フェリー乗り場の直ぐ先に、昔からあるような公園があった。曼珠沙華が満開に咲いている。
公園を出た先にレストランが1軒あり、漸く遅い昼食にあり付けた。