ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国巡礼・琵琶湖周遊の巡礼記(19)霊場第31番「長命寺」に向かう。

JR長浜駅から近江八幡駅にやってきた。この駅前から長命寺行のバスが出ている。

 

  • バスは途中のバームクーヘン工房のテーマパークで大半の客を下ろし、自分だけを乗せて長命寺バス停にやってきた。

この正面の林の奥にお寺がある。

 

ぎょ、ぎょ、ぎょ。下から見上げたら、今の自分の足ではとても登れそうにない。・・諦めて引き返そうか・・。

 

 

今回の旅行は琵琶湖周遊の旅ではなく、琵琶湖周辺に散在している西国観音霊場の巡拝が目的で、いつまでもこの町、長浜の街歩きに費やす時間はない。今日の予定としては最初に琵琶湖に浮かぶ竹生島宝厳寺を参拝後、午後からは近江八幡長命寺、その隣の安土の観音正寺の2ケ寺を参拝する予定でいた。巡礼ツアーだったら、長浜のフェリー乗り場にマイクロバスが待っていて、参拝客を乗せて長浜の観光などは省いて真っすぐ長命寺に向かい、参拝が終わったらすぐさま次の霊場観音正寺に向かい、1日の巡礼を終えて、どこか琵琶湖周辺のホテルにチェックインし、夕食、宴会となるのだろう。

個人の巡礼だとそう効率よく動くことはできない。しかもツアーのような巡拝一辺倒ではなく、興味の赴くまま街歩きしたり、土産物買いなどに時間を潰す。JR長浜駅に戻った時は既に1時を過ぎていて、ここから電車に乗って隣駅近江八幡に向かう。この辺の電車は過疎の地と違って本数も多く、それ程待たずに次の電車に乗れたのはラッキーだ。幾つかの中都市が並んでいて、人口もかなり多い。

西国観音第31番札所は近江八幡駅から出るバスに乗って行く。駅を出るとすぐ正面に停まっているバスがこれからその観音霊場方面に向かうという。バスに飛び乗ると、田舎町のバスにしては乗客も多く混んでいる。漸く座席を確保した。幾つかバス停に止まり、5-6カ所目に来たところ、大半の乗客が下りて行った。そこは人家もなく、畑地、雑種地が広がっている場所だ。何があるだろうかと左側の窓から見た処、そこはバームクーヘン、お菓子工房で有名なテーマパークだ。そこはバームクーヘン製造工房を中心としたお菓子の自然パークで、1日ゆっくり遊べるようだ。下車した乗客の大半は若者で、遠方からこのパークを目当てにやって来たようだ。

そこから更に田園地帯を進んで15分~20分程で、目的の長命寺門前に着いた。市内からは大分離れた琵琶湖に近い場所にあり、人家も少ない。バス停からお寺を見上げると、恐ろしい程長い石段が木立の上の方まで続いていて、お寺の建物も見えない・・・。この石段を見て、参拝は諦めてここから駅まで引き返そうかとも思った。然しバスの時刻表を見ると1時間に2本ほど。次のバスまでは40-50分も待たなければならない。・・まてよ、上にお寺があるという事は、どこかに車道もあるハズだ・・。石段の左横に車道も見える。お寺関係なのか、人家もⅠ-2軒見える。この車道をゆっくり上って行けば、お寺には行き着くだろう。気を奮い立たせて、上って行くことにした。

 

しかし今を逃すともう再び来ることはないだろう・・。石段の左横に車道があり、ゆっくり登り始める。途中の車道から下の琵琶湖を眺める。

 

登り始めて30分、ようやく寺の境内が見えて来た。

 

  • 日野正平ではないが、「到ちゃこ!」

     

    長命寺境内からは眼下に琵琶湖が広がる。