昨日の冬至に日没を見なかったので、今日は見に行こうと思っていたが、午後から風も強く、吹き飛ばされそうな気もして、行くのは止めた。明日にしよう。1日2日遅れてもバチは当たらないだろう。
年々段々楽な方向へ流れていく。時間があれば横になってテレビサスペンス。勧善懲悪の粗筋はどれも似たようなものだが、時間を流すには効果的。ドラマを見ていて、有馬記念を見損なった。尤も直前にドウヂュースが出場放棄し、武豊の手綱さばきもみられなくなったので、関心が薄れたのかも知れない。後で知ったが、3歳牝馬、レガレイラが鼻の差で勝った。3歳牝馬の優勝は64年ぶりとのこと。ルメール、ムーア等を抑えて勝った戸崎騎手、立派なものだ。
さて、昨日のニュースで報じられたが、大間のマグロ漁師の漁船が転覆し、船長が行方不明になっていたが、今日、大間灯台の近くの海岸で遺体を発見。藤枝さん、70歳。5年前釣り上げた280キロのクロマグロが史上最高値の3億3000万円で取引された。大人の4人分位の大きさのマグロが3億円! 一攫千金だ。僅か4.9トン、渡船のような大きさの船で出漁したが、海は荒れていたのだろう。港を出て直ぐの所で転覆した。50歳の甲板員は既に昨日死体で発見されていた。この海を自分の庭とし、半世紀以上もマグロを捕っていた。大間のマグロ、名人だ。海に慣れ、過信があったのか・。5年前以上に大きな鮪、高値を狙って海に出て行ったのか・・・。
ヘミングウェイの老人は巨大カジキマグロを釣ったが、港に戻って来た時には骨だけになっていた。藤枝さんはそうはならずに、海に持っていかれた。マグロに生き、マグロと共に死んで行った。それが彼の人生、宿命だったのだ。