日本に祝日が幾つあるか知らないが、建国記念日は国民に取って最も重要な祝日の一つである。国の骨幹になる祝日ではあるが、国民の認識は薄い。戦前の紀元節で、神武天皇が即位したとされる日だ。戦前の祝賀の様子はどんなものか詳しくは知らないが、国を挙げてのお祝いをしたに違いない。
戦後になって、進駐軍の影響で紀元節が廃止され、代わりに建国記念日と名前を変えて同じ日を祝日に制定したのだが、戦後の日本国民に取って、国家観が希薄になった。自分がまだ子供の頃、小中学時代には、この日を含め、重要な祝日には各家庭が日の丸を掲げて祝っていたが、その日の丸自体が縁遠くなっている。地方はどうか知らないが、今自分が住んでいる多摩地方では、祝日に日の丸を掲揚する家庭は殆ど無い。
今日も午前歯医者まで自転車を走らせたが、途中の神社以外には日の丸を全く見なかった。建国も日の丸も日本人に取っては遠い存在になり、数多ある祝日の面倒くさい祝日の一つとの認識しかない。五輪や世界大会で優勝した時に君が代が流され、正面に日の丸が掲揚されるのを誇らしく見る位の遠い存在になった。
政府は国民が国家を愛するような教育、環境作りをしなければならない。総理や大臣の会見場に日の丸が置かれ、スピーチの前後に日の丸に一礼するだけでは国民に馴染まない。各国要人との会見には双方の国旗が掲げられるが、それは国際慣行で、特別日の丸に価値を置いたものではない。政府はあらゆる機会に日の丸を掲げ、国民の身近な存在にするよう努め、国を愛する心を育まなければならい。石破さんならやってくれるだろう。