昨日夕方の石破総理からのトランプへの電話が功を奏したのか、今日の東証、アジア各国市場は朝から強い反発。夕方欧州、米国の先物もそれぞれ強く反発している。総理がトランプに何を言ったのかは、明確には明らかになってはいないが、双方、実務者を立てて、関税、為替についての話し合いを行うことで合意した。米側はベッセント財務長官、日本は総理の股肱、子分の赤沢だ。今までのトランプの頑なな姿勢から、取り敢えずは話し合うことで一歩前進した。
この様子を見ていた米国ダウもそれまでのマイナス1000ドルから急反発、一時プラスには転じる状況もあったが、その後のトランプの独りよがりのツイート、中国が報復関税35%を引き下げないなら、米国は9日までに更に倍の50%を報復で上乗せする、投稿したため、ダウは途端に下落。それでも349ドル安で済み、NSDは僅かだが15ポイント上げで終わった。
この動きが各国市場に好影響を与えたのだろう。トランプは何時までも相互関税を維持する訳ではなく、取引に応じると。石破との電話の中で、US-日鉄買収問題も再検討すると相成り、USも日鉄も大幅高。お山のボス猿、悪い気分ではないだろう。実に単純な山猿だ。
東証、昨日が史上3番目の大幅下げ、今日は史上4番目の大幅上げ。上げ下げの激しい大波に翻弄されているが、地球号、日本丸が大会の中で沈没しない限り、いずれPacificの大海原を前進して行くだろう。東証、今日は漸くにして33,000円に乗せることができた。
今日は花まつり。2500年前の今日、お釈迦様が誕生した日と言われる。天上天下唯我独尊。各地のお寺では釈迦像に甘茶を掛ける行事がある。秩父地方では各地の集落で春の花を集め、釈迦像に飾り付け、花まつりを行う風習が今に残っている。豊かで純朴な盆地の文化だ。
80才で寂滅したお釈迦さん。誕生時にここまで生きるとは思っていただろうか・・。自分亡き後の後継者と目していた舎利弗、目連に相次いで先立たれ、唯一残った阿難を相手に最晩年を迎えた。天上天下唯我独尊に生まれ、最後は諸行無常で死んで行った。同じ頃中国には孔子がいて、人70にして欲するままに生き、且つ則を越えず、と言って、74で死んで行った。80年前の前の日の4月7日、浮沈戦艦大和は奄美諸島喜界島近海で海の藻屑となって、沈んで行った。伊藤整一中将以下3000有余の海軍兵も共にした。人間社会の歴史は繰り返す。