仏教国の日本人には余り馴染みはないが、今日からイースター休暇が始まる。今日はその初日で、Good Friday.聖なる金曜日だ。イースターそのものは明後日の日曜日。日本語で言うと復活祭。2025年前の今日、キリストはゴルゴダの丘で磔刑に遭って殺されたが、3日後に生き還り、復活した。それを祝う復活祭だ。
今日の市場は大半の国は休場だ。欧米などのキリスト教国は当然休みだが、旧植民地、香港、シンガポール、インド、NZ,豪州なども休みだ。キリスト教国ではクリスマスに次ぐ盛大な祝祭日。バニーガールならぬ、ウサギのバニーが卵を運んでくる。
チリ沖南海の孤島にイースター島がある。元々原住民がこの島に住み、巨大な石像、モアイ像を多数作っていたが、原住民は殆ど死に絶えてしまった。チリから4000キロ、タヒチ・サモアからも数千キロも離れた絶海の孤島。彼等はどこからどんな方法でこの島に渡ってきたのか、定かな研究はないが、人種的にはポリネシア系言われるから、丸木舟のような何等かの手段で、数千キロの海を渡ってきたのだろう。
海洋学者ヘイエルダールのコンチキ号実験もあったが、2000年~1500年前の人間のたゆまぬ探求心、冒険心、未知への征服欲をこの島は示唆してくれる。トーマスクックの一世代前の海洋冒険家が丁度この日に島を発見し、イースター島と名付けられた。今はチリ領。この島の住民も今日の復活祭を祝っているに違いない。
今日の新聞には熊本大学の哲学教授が自由に生きることのインタビューに答えていた。哲学者の話だから、お粗末な自分には中々理解しがたい内容だが、要は自由に生きるとは、お互いの存在を理解し、その自由を侵さないように自由に生きる。即ち「自由の相互承認」の中で自由に生きることらしい。中々難しい摂理だ。