5日前の21日、フランシスコ教皇が88歳で亡くなり、昨日の26日、バチカン教国サンピエトロ広場で25万人以上の弔問客を集め執り行われた。その弔問者の中にはトランプ、ゼレンスキー両大統領、EU各国の大統領、首相、ウイリアム皇太子など140人以上の首脳も一堂に会した。ギリシャ、ロシア正教もキリスト教系の宗派だが、ICP国際刑事警察から訴追を受けているので、要人の誰も参列しなかった。
世界で14億人からのキリスト教徒。その数は50年前からそれ程増えてはいないだろう。世界の人口は50年前の25億人から現在の80億人超に増加はしているが、信者の数は人口増程には増えていない。人々の宗教離れもあるだろうし、多様化の波は宗教界にも押し寄せているのだろう。
14年前、コンクラーベで長い時間を掛けて選ばれた教皇。イタリア移民のアルジェンチン生まれで、南米出身の初めての教皇となった。その前任がポーランド人で、これも又共産国からの初めての教皇だった。この古き宗教世界も近代の波にもまれ、教皇自体の多様化が進んでいる。昨日から既にコンクラーベが始まり、今回は初のアジア系、フィリピン出身者が選任される可能性も高まっている。
世界で一番古風で、伝統を重んじるバチカン教皇で、400年前の天正遣欧使節の4人の若者も当時の教皇に拝謁した。その法王庁も今や新たな波に動かされているのか。教皇は遺書で普通の葬儀を訴え、墓地もローマ市内の教会に埋葬するよう遺言した。キリスト教会も新時代に対応しようとしている。ロシア、ウクライナ、ガザ、いつまでも殺し合いをしている時代ではない。
今日の新聞には新任の創価大女性学長のインタビュー記事が出ていた。大学卒業時に司法試験に合格し、その後33歳で米国大学院に留学、NY州弁護士資格を取った才媛である。その後は学内で法学部長、副学長を経て、先月晴れて学長に就任した。日本での著名大学の中で、数少ない女性学長の一人だ。来年度以降、色々と学内の改革を計画しているようであり、手腕に期待したい。
大学キャンパスは以前外から見たことはあったが、今日は空からの全体写真で、キャンパスは緑に覆われ、中高層ビルも見られ、良い教育環境にあるようだ。新進気鋭の新学長の元、優秀な学生が巣立っていくだろう。