一昨日からトランプはサウジを訪問しているが、これは大統領就任後初の外遊だ。トランプ1期政権の時も最初の訪問国がサウジで、トランプはお金の匂いが好きで、再びサウジが選ばれた。
トランプ外交団と言うよりか、トランプ物売りキャラバン隊だ。前回も沢山の経済人を引き連れての訪問だったが、今回はそれを倍する主要企業のトップをお付きに従え、さながらトランプ隊商だ。GAFAのトップNVIDEAはここの処のトランプショックで株価が半減、低迷していたが、商機を中東に求め、急速に息を吹き返している。
今回の商用で、トランプはサウジからの今後4年間で6000億ドル、約90兆円の投資を約束させ、更に1420億ドル、約21兆円の武器売却も成立させたが、この合計額は日本の1年間の国家予算に匹敵する。トランプはこれでも満足せず、サウジに対しては更に1兆ドル、約145兆円の投資を求めている。彼は自分自身でDealerと言っているが、それは取引でも何でもなく、業突く張りの強欲オヤジだ。
半世紀前、日本の総理池田隼人がフランスを訪問した際、マスコミからは日本からトランジスタ商人がやって来た、と揶揄されたが、今回のこのトランプの隊商をマスコミは何と呼ぶか・・。当時は小型のトランジスタラジオの売り込みに過ぎなかったが、今はAI時代。巨額なお金が動いて行く。如何な金持ち国サウジでも、トランプの言いなりになるのは大変だろう・・。
トーゴの首都ロメにアフリカ24カ国の代表が集まって集会が開かれた。カラフルな民族衣装。アフリカに貧しさは感じられない。今後国連の一部機関がケニアのナイロビに移転するという。アフリカは着実に近代化の波に乗り、個人の所得も上がって来ている。日本から見れば遠くて実際遠い国。三世四世のいる南米よりも遥かに遠い国だ。ニュースも余り入って来ないし、日本人には馴染みの薄い大陸だ。しかしこの写真を見れば人々は皆笑顔で、次世紀への希望に満ちている。中国インドの人口が減少し、次の世紀のヒエラルキーを握るのはアフリカか・・。来週南アのラマポーザがワシントン詣でし、ギクシャクした関係をトランプと手打ちするのか・・