ここ数日、東京地方の気温が上がって来ている。今日も日中は30度以上、東京夏日だ。だが、5月の夏日、湿気も少なく、気持ちよい暑さだ。この初夏の陽気ももう暫くで梅雨の蒸し暑さ、ジメジメ夏がやって来る。
この好天に誘われ野川に出る。今日は植物園方面。野川沿いに何本か自生している桑の木が今は丁度実を結んでいる。一人中年のおばさんがビニール袋一杯に実を摘んでいる。木から木に移動して、洗いざらいの摘果だ。見るに見かねておばさんに注意する。
「ジャムを作る積りか何か知らないが、それだけ全部摘んだら、明日後からやってくる人が何も無くて、がっかりするだろう。もうそれだけあれば十分じゃないか。少しくらい後の人の為に残して置いた方が良いですよ」と。本人は友人に分けるとかとか何とか、ぶつぶつ言って、去りがたい思いで川沿いを離れて行った。見た目は普通の主婦の様だが、欲張りだ。洗いざらい取ってしまって、後の人や明日来る子供の事は全く考えない。大の大人が子供の楽しみを奪ってしまう、とは思い至らない。女性でもこんな自己中の大人が増えてきて、段々住みずらい国になって来た。
植物園は5月の花、菖蒲でもアヤメでもなく、外国生まれのアイリスが今が丁度満開で池の端に黄色い花を咲かせている。今日の好天でも園内は一人いるだけ。聞いたら八王子から自転車でやって来た趣味の写真家。丁度今ヤンマーが孵化して池の上を飛んでいる。葦の枝に止まった処をシャッターチャンスで狙っている。自分よりも10歳位は若いか・・。大きなリュックを背負って元気だ。ひとしきり話をして先に進む。今日は園を全部回らず、半分で終わりにする。年齢相応の散歩だ。5月の真菰は今年も咲いていなかった。もう根が絶えたのか・・。
ゆっくり散歩して戻ったらまだ5時前で相撲を見れた。今日も大の里相手を土俵下にはたき出し、圧倒的な強さ。10連勝。もうここまで来たら全勝優勝、完全優勝で横綱だ!
日本時間深夜行われたトランプープーチン電話会談。あれやこれや2時間も話し合ったとのことだが、実は無し。トランプの好きな金色の山吹と同じだ。実も一つだになし。悪猿のプーチンに押し切られたが、負けず嫌いのトランプさん、実に実のある会話だったと負け惜しみ。「この戦争は24時間で終わらせる」との選挙公約はもうずっと昔の夢の中の話のようだ。27回も交渉を重ねた北方領土問題、1mmも戻って来なかったと仲良しの安倍ちゃんから泣き言を聞いていなかったの? いよいよ出番はレオ13世か・・。
写真で見る弘前城は随分大きく見えるが、実物は案外小さいお城だ。津軽藩5万石の居城で、重文になっている。10年前、石垣修復でこのお城が台車に載せられ何mか移動させられたが、それ程小粒な城だった。自分が行ったのは、この移動以前のことで、丁度桜の季節だった。夜桜と早朝の桜。城内には全く見事な桜の大木が何本もあった。思い出深い城だ。