引っ越しがこれ程大変なものだったとは、経験しないと分からないことだ。アリさんマークの引っ越し業者がやってきたのは午後の1時過ぎ。搬出だけだから、精々1-2時間、長くても3時頃には終了し、夕方5時頃には春日部の新宅に着いているだろう、との予測は大幅に狂い、自宅を出たのは4時過ぎ。
タンスなど部屋から出せない、とのことで、部屋のドアを外したり、門扉の扉まで外しての作業だったが、結局洋ダンスは大きすぎて部屋から出せず、置いておくことにした。由美子の思いでの3点セット、新婚以来千葉の真砂団地から、沖縄のマンションまで一緒に付いてきたが、結局、最後に手放すことになった。40年前、この家に入居した際には、上手に部屋に収まったが、出すときに出れないとは、不思議だ。まあ、文句を言っても始らない。諦めるしかないのだ。
春日部のマンションに着いたのは7時過ぎ。トラックが来たのは8時前。驚いたことに電気も水もガスも何もない。真っ暗な中で懐中電灯を照らしながらの作業。電気や水道など、事前に申し込んでおかないと飛んでもないことになる、とは初めて知った。
兎も角荷物だけを部屋に入れて、10時前に作業を終了。猛暑日で暑い中での作業、幾ばくかのチップを渡し、帰ってもらう。真っ暗な熱帯夜の中では寝られない。息子の家へ行って泊まらせてもらう。まあ、兎も角、何はともあれ、1日で移転作業が終わって何よりだ。