
4月に当選したばかりの熱海市長が辞職した。学歴詐称問題で熱海市議会が揉め、今回市議会の辞任決議を受けての辞職である。東洋大学がどの程度のレベルの大学が自分には判断できないが、一般的にはそれ程有名ではなく、偏差値もそれ程高くはないだろう。本人は30年前にこの大学を出たとして市長選に打って出たが、その後、大学は出ておらず、入学4年目に除籍となった模様である。理由は不明だが、4年間も在籍して、卒業しなかったとはもったいない話である。
4月の選挙戦がどのようなもので、対抗候補がどんな人物かも分からないが、熱海市民は、彼女が東洋大学法学部卒業を金ぴかの学歴として投票した訳ではないだろう。東京六大学とか難関国公立大学卒ではないのだから、東洋であれ、西洋であれ、まあ、大学は出ているか程度の価値観で投票行動をしたと思う。
ここへ来て、誰が火を付けたのか、マスコミは連日の報道合戦で、その限りに於いては東洋大学の知名度は格段に高まった。どうでも良い事を大袈裟に報道するのがマスコミの常であるが、一地方の中小の市長などより、大東京の都知事のカイロ大学卒業問題にもっと紙面と時間を割くべきだった。文芸春秋には元カイロ時代の下宿の同居者が、大学は出ていないと証言していたが、都知事はいつの間にか大学から卒業証明書を取り寄せ、うやむやな形で、この問題は解決となった。
日本は学歴偏重の社会で、東大卒のボンクラでも、国家公務員とか大企業に就職すればそれなりのポジションを得られる。高卒、中卒では能力はあっても中々高い地位には着けない。親ガチャの世界なのだろう。今太閤と言われた田中角栄が頭角を現したのは戦後直後の混乱期、腕と自信と能力だけを頼りに社会を駆け上り、遂には総理の地位まで達した。今太閤と言われる由縁である。
政治の世界には学歴などは不要だ。頭が良くて実行力があり、何よりも国民、市民思いの人が一番だ。学閥、門閥、縁故などに頼っていたら、碌な政治も出来ない。来週日曜日、参院選がある。市民、国民もしっかり目を見開き、人物本位で投票すべきだ。学歴などに眼をくらませてならない。
