
神戸三宮近くの高級マンションエレベーター内で殺害された24歳の保険会社員の女性、殺人犯の谷本が一昨日、神戸とは遠く離れた東京奥多摩で緊急逮捕された。当初自分は怖ろしい犯罪を悔悟した犯人が死に場所を求めて奥多摩まで逃げ込んだのかと思ったが、この犯人は3年前に神戸市内で同種の犯罪を犯し、その後神戸を離れて、2年前から東京に転居し、新宿区内の運送会社に勤務していた。東京在勤の犯人には奥多摩には元々土地勘はあったのだ。
逮捕時の防犯カメラ映像を見ていると、右手にコンビニの買い物ビニール袋をぶら下げ、歩道上を歩いている姿は、恰もこの町に住んでいる青年のようにも見え、奥多摩へ来た理由は山中の自殺とか、そういう目的ではなく、兵庫県警の警察官の追及の目を逃れる目的で、この東京の最奥の山の町にやって来たのだ。ここまで逃げ込めば警官も追ってはこないだろうと。警察も随分と甘く見られたものだ。
犯人像は別にしても、日本の司法体系は一体どうなっているのだ! 3年前、この男は神戸市内で同様の事件を起こしていたが、殆ど無罪放免、野放しにされていた。事件は若い女性の住むマンションの部屋に、無理やり部屋に入り込み、拘束バンドなど使用して女性を犯そうとした。この事件の詳細はマスコミでも余り触れられていないが、犯行は失敗し逮捕された。今回同様、殺人未遂で送検されたが、何故か判決は傷害罪に代わり、プラスストカー規制法で執行猶予を受けていた。
政治家などの贈収賄事件で執行猶予を受ければ、実質的な無罪で、弁護士共々内心は勝利を叫び、誰も控訴はしない。刑に服することがないからだ。この谷本なる男も猶予刑で無罪と同じ。痛くも痒くもなく判決後直ぐにも東京へ高飛びした。東京にいれば、誰も過去の犯罪などは知ることは無い。
2年経って、又同じ虫が動き出した。地の利のある神戸に舞い戻った。前回は拘束バンドだけだったが、今回はナイフも所持していた。騒がれたらこれで脅すと。処が24歳の保険会社員は勇敢に抵抗し、3年前の女性のように部屋に入れることはしなかった。思い余った谷本はその場で女性を殺害し、チェックインしているホテルの部屋もそのままに、何喰わぬ顔付で東京の山奥奥多摩に逃げ込み、ほとぼりが冷めるのを待とうとした。
どこの会社の保険会社か知らないが、2年前に新卒で入社した。優秀な社員だったに違いない。24歳でかなりの高級マンションに住む位だから月収も高く、又、実家からは通勤も出来ない程の遠方にあったのだろう。良い会社に入社した娘を両親は誇りに思っていたに違いない。が、僅か2年でそのユートピアも絶たれてしまった。この事件で父親は健気にも犯人の早期逮捕に感謝の言葉を述べているが、内心は別だろう。何故娘はこんな餓狼のような男に殺されなければならなかったのかと。
裁判がおかしい。裁判が間違っている! 昭和の巌窟王。各地で死刑犯や無期犯が裁判は間違っていると再審、再再審を訴え、その幾つかが再審無罪を受けている。この娘さんの両親も、一事不再理の原則があるとはいえ、この3年前の裁判の再審を求めるべきだ。執行猶予ではなく、殺人未遂罪として実刑判決を受けるべきだったと。間違った裁判、判決の結果、大事な娘が殺害された。凶悪犯を野放しにした司法の関係者は連帯して責任を負うべきだ。少なくともこの裁判官に対しては弾劾を行い、身分を剥奪すべきだ。親の悔しさは、こんな言葉では表せない。甘っちょろい裁判官。甘っちょろい検察官に娘の命を奪われたようなものだ。
