富士を過ぎると、機は南アルプス南端を飛行する。雪が案外少ない。

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山中を縫う川筋が見える。天竜川だろう。

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この細長くて、大きな湖は佐久間ダムかも知れない。

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この辺りはもう既に蓬莱山系か・・。

朝羽田を出た頃は空も好天だったが、機が西行する内に雲が出てきて、眼下は雲に覆われるようになってきた。富士山までは綺麗に見えていた眼下の景色も段々と雲に遮られるようになってきた。富士山を過ぎれば南アルプスの山嶺になるのだが、山の形を見てもどの山かは分からない。100名山を75座登ってはいるが、南アルプス方面は殆ど手つかずだ。いつか登ってやろうと思っている内に歳を取って来て、足も思うようには動かせず、結局もう10年程前から登山との縁はなくなった。
中央アルプス、北アルプスと違って、1月の南アルプスは雪がまだそれ程積ってはいない。山頂付近に白く冠を被っている程度だ。この辺りはアルプと言ってもずっと南側に位置していて、海にも近く、雪もそれ程降らないのかも知れない。山中を蛇行する大きな川筋が見える。中央アルプス、飛騨山系と南アルプス北岳参詣の間の平野部を流れ下る天竜川かも知れない。大きなダムはどこかは分からないが佐久間ダムかも知れない。戦後の日本で最初に造られた大型ダムだ。自分は当時は小学生だったが、大きなニュースになって、日本人に希望を与えた。
一山超えると白銀の世界になった。濃尾平野が折からの降雪で一面の銀世界になったのだ。その白銀の平野を切り裂くように川筋が見えるが、木曽川だろう・・。機は瞬く間に名古屋上空を飛び去り、次に琵琶湖の南端を飛んで、大阪平野に入って来た。飛行機だと、名古屋から大阪まではほんの10分かそんな程度だ。窓から少し目を離すと、全く違った光景が広がっている。間もなく機は大阪上空を飛行し、伊丹に着陸だ。
雪が思ったよりも少ない・・。1月の山はこんな程度か・・。

山を過ぎると白銀の世界にやってきた。濃尾平野か・・。

雲の下が良く見えないが、名古屋の上空辺りか・・。

約50分、良い空の旅だった。
