
今日午後1時から日本記者クラブでの自民総裁選5人の候補者の討論会が行われた。候補者を交互に名指しし、質問する形式だが、多く名指しされたのが、小泉と高市。候補者相互の中でもこの二人が他を圧倒していることを認めた形だ。小泉の方が高市よりもやや多目の名指しを受け、小泉総理の暁には、名指し候補者は内閣、党内の重要ポストを狙っているかに見えた。
さて、この5人の候補者、経歴を見ると凄い!の一言。驚くことに4人とも米国大学院の卒業だ。それも世界大学ランキングでもピカ一のハーバードとコロンビア。小泉がコロンビアとは以前から知っていたが、小林、茂木、林の3人は何とハーバード! 世界大学ランキングトップの1位、2位に入る名門で、この2校は大統領を含め、米国政財界に多数の人材を供給している。日本の東大、京大よりも数等倍も格の高い大学だ。これは凄い!
今や日本も多くの子弟が大学へ行くようになった。高卒のほぼ9割が大学へ行くのだろう。猫も杓子も大学へ。しかしそんな中で更に海外の大学院まで進めるのは、余程の経済力がないと出来ないことだ。奨学金を利用したのかも知れないが、あのパックンですらハーバード時代の奨学金を返すために卒業後、大変な苦労をしたと言っていた。普通の家庭では大学へ送る事すら大変な経済負担になるが、その上に更に海外での大学院。それ自体、全くセレブの家庭で無ければ出来ない事だろう。
こうしたきらびやかな経歴を持つ5人、一体どんな家庭環境で育ってきたのか、経歴を調べてみた。林、小泉は家代々の政治一家で、三世四世議員だ。金権、門閥の一家で育った。箔を付けるために米国名門大学院へ進むことは容易だろう。民間大学故、日本流に言う、裏口入学も可能だ。だが、小林、茂木、高市は門閥はなさそうだ。裏口も無く、実力で門戸を開いたに違いない。この一つ取っても、経済力以外にも学力も高かったことが証明される。
小林は千葉の市川の一般家庭に生まれ、頭が良かったのだろう、中学から開成に進み、東大を目指したが一浪、この間慶応に1年在籍し、翌年見事東大に合格し、法学部卒業後は大蔵省に入省し、その直後にハーバードへ送られている。いわば、国費留学生だ。
2003年に帰国後、本省で4年間勤務し、ワシントン駐在の書記官を3年間務め、2010年に退官、2012年総選挙に自民党から出馬し、当選。その後5回の総選挙で連続当選を果たしている。
金ぴかの経歴ではあるが、1点、統一教会との関係において、難がある。
茂木は地元の足利高校から東大に入ったのは立派だ。卒業後、丸紅、読売新聞を経て、ハーバードに入学、帰国後マッキンゼーに入社し、1992年の総選挙に当選、以来11回連続の当選だ。外務大臣、経産大臣、幹事長等の要職を務め、経歴は申し分ない。頭の良さを証明している。統一教会との関係も取り沙汰されていない。
林は父親が元大蔵大臣。地元下関の高校を卒業後東大に進み、東大卒後には三井物産に進み、その後地元のファミリー企業に転職し、ハーバードへ進んだ。卒業後は米国議員のスタッフを務め、その後帰国し、山口の参院選で初当選。その後、外務大臣、文科大臣、農水大臣、防衛大臣、現官房長官の要職を務めている。彼も又統一教会とのうわさはない。
高市は奈良出身だが、神戸大学に進み、卒業後は松下政経に進む。松下政経より米国へ派遣され、2年間民主党議員の下で、フェローとなる。帰国後はテレビキャスターなどを務め、奈良全県区の参院選で落選後、1993年の総選挙で初当選。いろいろと党派を渡り歩いたが、心情は保守で、故安倍晋三に心を寄せ、憧憬もしているようだ。終戦の日、靖国参拝は欠かしていない。夫の元自民党議員山本拓とは離婚し、数年後再婚している。二人の間に子供はいない。
性格的に筋を通し、各内閣で要職を歴任し、常に女性初の総理大臣と目されてきた。奈良と言えば、高市の皇子が想像されるが、その関係は不明である。統一教会との関係もなく、女性初の総理としても遜色はない。国際舞台でも丁々発止できるだろう。
問題は、最有力と目されている進次郎で、自分も当初は若手の総理が行動力もあって、突破力も強いだろうと思い、彼を推していたが、経歴を見て驚いた。他の4人はそれぞれ勉強した結果でのハーバード、米国行きだったが、彼は小学から地元の関東学院で、大学もトコロテンで卒業している。他の4人と比べ、学業は極端に劣る。通常のルートではこの大学からコロンビア大学院に入ることなど、到底無理だが、当時父親が総理であった関係で、同大学有力者ジェラルド・カーチスの引きで入学し、卒業後は更に日本と太いパイプを持つアーミテージの戦略国際研究所に入所している。こうなるともう完璧にかわいこちゃんだ。二人に手懐けられた政治家が総理になる!! 国民に取っては到底受け入れがたい話である。
昨日丁度コロンビア大学の国際経済学者伊藤隆俊さんが亡くなった。75歳でまだ若い。同じコロンビアでも彼のような優秀な日本人学者ならまだしも、コネやトコロテンで入った大学で、手なずけられて帰って来た。こりゃダメだ。
さて10月4日、日本の将来を決める自民総裁選。コップの中のセレブの争いで、国民とは随分と離れた高見の中で行われる。矢張り、こんなでは自民の再生はないだろう。
