
欧米に於いては何故か月の第2週、火曜日が縁起の良い日とされているようだ。有名な処では米国大統領就任式。2月第2週の火曜日だ。米国大統領選投票日も11月第2週火曜日だ。韓国も米国を真似したのか、各種投票日は日曜日ではなく火曜日になっている。欧米に於いては月の第2週、火曜日は物事がスタートするInauguration Dayとなっている。
4年に一度の米国大統領就任式と違って、こちらのノーベルウイークは毎年行われる世界的、世界最大のイベントだ。芥川賞、直木賞の受賞前夜、関係作家や出版会、マスコミ関係者は固唾を飲んで誰に決まるか発表直前までハラハラしどうしだが、それは国内のごく限られた世界の中での出来事。こちらノーベル賞は世界中の人々が、自国の学者、作家、活動家に栄冠が下されるかと、祈るような気持ちで発表を待っている。
そのノーベルウイークは例年、秋の10月第2週の火曜日からスタートするが、今年の第1号は大阪大学坂口教授への栄冠が下された。素晴らしい。去年に続いての2年連続の受賞で、日本中が沸き返る。
滋賀県、長浜出身の医学者で、免疫学を研究し、自己抗体、癌、膠原病等の難病に対処する重要な研究のようだ。大阪大学としては初のノーベル受賞だが、本人は京大医学部出身だ。今回も京大教授何人かがノミネートされていたが、先を越されてしまった。
大阪は文化、経済の町。それに又医学が加わった。自分は大阪大学発のスピンアウトした学者、森下教授のアンジエス株を高値掴みし、もの何年も大きな赤字を抱えているが、全くアナリストに騙されたようなものだ。この悪例は別にしても、阪大はスピンアウトした創成、ベンチャー企業が多い。日本の活力源になってもらいたい。
それにしてもアジアに於いては日本人ノーベル賞学者が圧倒的に多い。人口の多い中国、インドですら4-5人、何やかやと対抗心を燃やす隣の韓国も僅かに二人。に反して日本人は既に30人以上の栄誉を受けている。他のアジア諸国とは比較にならないし、G7,G20、OECDの中でも上位を占めている。日本人の優秀さ、頭の良さは、他の圧倒している。この1点だけでも日本人は世界の中で尊敬されている。日本人として誇れる同胞を持って幸せだ。
