
昨日二人の日本人が表彰された。一人は点字毎日文化賞を受賞した80歳の加藤俊和さん。自分より1歳年長だが、中学生の時にシャープ早川社長の伝記を読み、失明者の職業支援に尽力した姿を知り、高校2年で全盲の教育者鳥井篤治郎と出会って、点訳の道へ。大学卒業後入社した立石電機(オムロン)の研究所で働きながら、障害者の支援に当たった。
その後、45年前に点字出版のライトハウスへ転職し、点字教育、出版、社会向上に務め、80になった現在も点字作成を続けている。正に点字に生きた生涯で、盲目者を助けよう、救ってやろう、との他者、博愛の精神で生きてきた。自分の同年でも素晴らしいこんな生き方をしていきた人がいた。
もう一人はこの程本庄市の広報観光大使に選ばれた大分在住の吉野浩さん(62)。起業家の吉野さんは5年前、塙保己一の言葉と出会い「世の為、人の為」を人生の目標と定めた。
江戸時代の盲目の国学者塙保己一は保木野村出身(現本庄市)で、34歳の時に古書、文献の収集を始め、41年かけて「群書類従」666冊にまとめた。吉野さんは塙の利他の精神に感動し、ドキュメンタリー映画の製作を始め、去年「共鳴する魂 塙保己一伝」を公開した。保己一を通して「人間には無限の可能性があることを多くの人に伝えたい」抱負を語った。
3重苦のヘレンケラーが戦前初来日した時、彼女は幼少時塙保己一を手本にして勉強したと話していて、渋谷にあった温故学会の保己一の座像に触れて「先生(保己一)の像に触れたことは、日本に来た最も有意義な事」と述べていた。
盲目の塙保己一、盲目者を助けた加藤俊和さん。読書の秋に期せずして二人の素晴らしい日本人を知ることができた。又、日本人として生まれ、どうしてこうした立派な日本人を見習おうとしなかったのか。忸怩たる思いだ。
もう片方の異常者、それはトランプと義兄弟になったり、仲違いをしたりと、宇宙人のような地球人でないような男、イーロンマスクで、今現在テスラの業績がどうなっているのか自分には分からないが、この程の株主総会で、彼に対する報酬1兆ドルを賛成75%で可決した。
報酬1兆ドル! 約150兆円。日本の国家予算100兆円よりも多額だ。日本最大の会社トヨタの年間売り上げが50兆円にも達していない中で、テスラはどうしてこれ程多額な報酬を与えようとするのか。又75%の株主が賛成したとは!一般の米国民はどう思っているのか・・。ちなみに、スポーツ界最大の契約金は大谷の700万ドル、1000万円で、マスクの150分の一程の少額だ。米国は異常としか言えない。
