
先週、新潟県知事が福島東電原発サイトを訪問し、直接社長からの現状と将来の説明を受けた。東北大震災で水蒸気爆発を起こし、一時は原子炉も爆発するかと恐れられた東電原発サイトも結果的には直接の死者は一人も出さずに、既に14年が経った。炉内に沈殿した核燃料デブリの取り出しにはこれからもまだ長い時間がかかるが、放射能除去水も海への放出が始まって既に3年、前安倍総理が国連の場でスピーチしたように、状況は、Under Control,制御されている。
泉田知事の現場訪問は最終的な儀式、Goのボタンを押す為の一つの儀礼であって、この儀礼通過によって、いよいよ柏崎原発の再稼働が始まる。原爆アレルギーを持つ多くの国民に取っては、原発再稼働には強い反発があるが、現状、化石燃料の高騰、使用制限、先端IT産業の膨大な電力消費を考えると、このまま原発停止という、貴重な資産を遊ばせておくのは、国の経済の大きな損失で、持てる資産を有効活用するのは、為政者の当然の判断だ。
原発なしの15年は結構な長い期間だ。事故を起こした東電に対するペナルティとすれば十分な期間だ。大震災以来、九電その他既に再稼働をしている会社もある。だが、総電力で言えば、まだ多数は未稼働だ。これから北海道の泊、中電の浜岡、中国島根、四国の佐多伊方、等々、次々に再稼働が予定されている。15年の時を経て、日本も漸く普通の国に戻って来た感じだ。地震災害の多い国である。又、周辺には危険で野蛮で好戦的な国に囲まれてもいる。各電力会社は危険なプロメテウスの火を扱う以上、二度と東電福島のような災害を起こさないことを社是とし、前に進んで行かなければならない。
核融合、Fusionの実用化にはまだまだ長い時間がかかる。それまでの繋ぎの電力として、必要悪は是認しなければならない。電力事情が改善すれば、無駄銭になるかも知れない7兆円もの巨費を投じて、アラスカ油田開発に貴重な国富を投じる必要もなくなる。その間、トランプもいなくなるだろう。原発再稼働によって、電力代が安くなり、経済が活性化し、日本も豊かになる。停滞した経済を回さなければならない。
