
東京都心部の新規売り出し価格が1億を超え、今では平均価格は1.5億円まで上がっている。中華系の購入者が価格を押し上げているとも言われているが、全体から見れば5%未満だ。大半は日本人の富裕層、パワーカップル等のお金に余裕のある層が、平均値を挙げているのだ。短期売買益を狙う層といるかもしれないが、多くは実需だ。嘗てと比べ、金持層の層が厚くなってきていることを感じる。
一方で貧困層も増えている。金持ちと貧乏人、二極化が年々顕著になってきた。この年末各地で子供食堂や炊き出しなどが行われているが、以前は年金の少ない高齢者や、生活保護者が主だったが、今は若い層やシングルマザーなども列に並び、無料の食糧配布に感謝している。給料、所得の上がる率以上に物価が上がり、日々の生活が苦しくなってきている。最近の統計では去年より苦しくなったと答えた割合は50%以上に上り、良くなったと答えた層はごく僅かだ。大半は苦しくなったか、或いは変わらない。
過去30年日本人の所得が殆ど上がらず、OECD24ッ国の中では最下位近くに位置しているが、今までは物価も上がらないのだから、それでも良いだろう、との為政者の堕落した考えが、30年経って、こうした現状を作って来た。無料食料配布所へ並ぶなどは敗戦直後の日本が貧しい頃の光景であったが、戦後80年経った今又この年末、同じような光景がテレビで映し出される。政権を担う政治家は恥と思わなければならない。豊かになる筈の日本人が80年経って、貧困化の道を歩んでいる。
昨日も西東京市で母子4人の母子心中があった。36歳の母親と16歳、9歳、6歳の男児。事件直前まで母親は夫とSNSで通信していたようだ。慌てて自宅に戻った夫は家に鍵がかかっていて入れず、警察を呼んだ。が、家の中には4人の死体があった。この家族に何があったのか、新聞報道では詳細は不明だが、背景には経済的な事情があったのではないか。16歳は高校生、家は1軒家。住宅ローンとこれからの大学費用、この狭間の中で夫婦間の悩みもあったと思う。貧困が遠因にある悲しい事件だ。
