ちゃおチャオブログ

日々の連続

2.26(木・晴れ)再審無罪。何が真実か・・、引き当たりと味噌樽。



 

約40年前に滋賀県日野であった強盗殺人事件、無期懲役で服役した阪原弘さん。獄中で病没したが、息子さんが起こした再審請求が認められ、今般大津地裁で再審が始まる。大津地裁では20年ほど前に発生した東近江市内の病院事件で、当時の看護助手が殺人罪で逮捕され、服役したが、刑期終了後再審を訴え、ここ大津地裁で再審無罪となった。高齢男性の病死の可能性があったが、警察は無理な証拠を積み重ね、自供を引き出し、殺人罪で逮捕し、有罪判決となったが、再審無罪後の民事裁判で警察の違法捜査が明らかとなり、、莫大な賠償金を払う結果となった。

 

事件の日野町は東近江の隣町だが、同じように阪原さんの自供があって、その自供に基づく引き当たり、即ち、死体遺棄現場、金庫の投棄場所等の犯人しか知り得ない現場検証が行われたのだが、この引き当たりがデタラメだった。阪原さんは事件の3年後に逮捕されたが、その時点では既に被害者の遺体も金庫も警察によって発見されていた。従って、現場は犯人しか知り得ない事実、秘密の暴露ではなかったのだ。

 

現場検証は警察の誘導によって行われ、実況見分調書も作成された。警察は本人が自供しているとのことで、彼以外の人間が犯人かも知れない、とは、考慮外だった。だから、引き当たりで多少の食い違いがあっても、警察官にとっては、誤差の範囲の認識しかなかったのだろう。だが裁判になって、阪原さんは警察取り調べ中の自供は嘘で、犯行を否定し、検察、警察とは争う姿勢を示した。しかし、自供が尾を引き、大津地裁、大阪高裁、最高裁とどこも敗訴し、無期刑囚として服役することになった。

 

服役から10年、獄中で体調を悪化させ、そのまま帰らぬ人となった。享年75歳。再審が叶わず、無念だっただろう。その意思を息子さんが継ぎ、今回再審が決定されたのだ。検察は静岡袴田事件の様に、再審でも争うだろう。再び最高裁まで行くかも知れない。しかし三審制があるとはいえ、1審2審で無罪判決を受けたら、検察は意地になることはない。すっきり誤りを認め、謝罪すべきだ。無実の人を長期間拘束し、挙句に刑務所で殺してしまった。重大な犯罪だ。慰謝料を払えば済むという問題ではない。

 

袴田事件では彼を有罪にするために、偽の証拠をでっち上げた。誰かが現場の味噌樽の中に衣類を漬けこみ、証拠品と提出した。彼を犯人にする為の証拠の捏造だ。今回、阪原さん事件も、犯人しか知り得ない状況を、教え込んでやらしていたのだ。警察官が仕事熱心なのは大いに誇るべきことだが、やり過ぎて、嘘の証拠を集めたらならない。冤罪を作る元になる。メンツにこだわることは無い。誤りがあったのなら、速やかに謝罪すべきだ。