
過去にも集中豪雨で大きな被害を出したことは何回もあったが、今年のように日替り災害のように各地に大きな被害を出すことはなかった。地球温暖化の結果で、地球の平均気温が1度上がれば、海上から吸い上げる水蒸気の量も大きく増えて、今回のような集中豪雨乃至線状降水を各地にもたらす。この影響は日本以外でも世界中に及ぼし、欧州は40度以上の高温都市が各地で記録し、セーヌ川では水浴びしていた200人以上が溺死した。欧州全体では2000人を越える死者が出た。1度上がっただけの大きな災害だ。発展途上国の被害はどれ程か、正確な統計も無い。
一昨日のネパールでの巨大土石流も温暖化の一環だ。5000mを越えるヒマラヤ山脈の永久凍土の氷が解けて、表土が削られ、標高3000mに巨大な堰止湖が作られ、それが決壊し、一気に流れ落ちた。過去には例をみないような土石流で、全体の犠牲者が何人になるのか、ネパール政府も正確には把握できていない。今も同じような堰止湖が渓谷の幾つかの場所で出来ているという。各国が衛星を打ち上げ、地表の変化を監視していると思うが、そうした技術を防災に生かしてもらいたい。スターリングは通信だけでなく、こうした防災にも役立てるべきだ。
台風、サイクロンの巨大化、北極海、南氷洋の氷が解けて海面が上がり、今のところは南太平洋の島嶼国が水没する危機に見舞われているが、このまま気温上昇が続けば、海岸線に立地する大都市も安穏としていられない。高潮の被害だけでなく、防潮堤を10mの高さに嵩上げしても追いつかなくなるかも知れない。地球温度が1度、2度あがるだけで、文明社会は甚大な影響を受け、途上国は消滅の危機に瀕する。
温暖化と寒冷化を数千年単位で繰り返している地球、人間の力ではこの変化は止められないだろう。人々が地球に住んでいる限り、住環境を変えて行かなければならない。海岸や大河の傍に住むことは止め、判明している地震帯の上には構造物を作らない事だ。人命を救い、莫大な国家予算を事後救済に使わない為にも、強力な法律、行政指導で人間生活を変えて行かなければならない。温暖化地球に対応する唯一の対処法だ。
