参詣道をかなり登って来た。眼下のマンダレーも徐々に見えるようになってきた。
山の中で空気も澄んでいて、花も綺麗に咲いている。
ブーゲンビリヤだろうか・・。
参道の小売店家族は、この山中に寝泊まりしている。
朝の煮炊きをしている売店の家族。
漸く眼下のマンダレーの町が見えてきた。
参詣道の途中には幾つもの寺院があって、もうここが頂上か、漸く山頂に到達したかと、寺院の裏に回ると、又そこから更に上に向かう参詣道が続いている。どこが最後、最頂の寺院か分からなくなる。然し道がある以上、進んで行かなければならない。参詣道に沿って、どんどん高い場所に登って行く。
高見に登るにつれ、眼下の景色が開けてくる。平原の中のマンダレーの町。広々とした街並みが広がる。ミャンマー第2の規模の町で、嘗ての王都。南部ミャンマーのヤンゴンがイギリス侵略軍に占領され、この町が王都と定められたが、それも僅かな機関だった。間もなくこの町もイギリス軍により占領されることとなった。
当時、ミャンマーは英領インドの属国のような立場にあり、英国占領後はインド阿州に組み入れられた。丁度その頃イギリス人作家ジョージ・オーウエルが警察官としてこの町に赴任した。彼の小説の中では、一介の警察官に過ぎなかった彼も、植民地の支配層に属していて、その待遇なるや、奴隷のミャンマー人と比べ、雲の上の存在だった。
眼下のマンダレーの街を眺め、そうしたオーウエルの小説の一節を思い出し、休みつつ、眺めつつして漸く山頂の寺院に到着した。足が丈夫な頃だったら、この程度の丘など、20分もあれば駆け上がることも出来るのだが、今日はようようの態で、登ることができた。途中U-ターンせずに最後まで登り切ることが出来て、満足だった。
高見に登るにつれ、眼下の景色が開けてくる。平原の中のマンダレーの町。広々とした街並みが広がる。ミャンマー第2の規模の町で、嘗ての王都。南部ミャンマーのヤンゴンがイギリス侵略軍に占領され、この町が王都と定められたが、それも僅かな機関だった。間もなくこの町もイギリス軍により占領されることとなった。
当時、ミャンマーは英領インドの属国のような立場にあり、英国占領後はインド阿州に組み入れられた。丁度その頃イギリス人作家ジョージ・オーウエルが警察官としてこの町に赴任した。彼の小説の中では、一介の警察官に過ぎなかった彼も、植民地の支配層に属していて、その待遇なるや、奴隷のミャンマー人と比べ、雲の上の存在だった。
眼下のマンダレーの街を眺め、そうしたオーウエルの小説の一節を思い出し、休みつつ、眺めつつして漸く山頂の寺院に到着した。足が丈夫な頃だったら、この程度の丘など、20分もあれば駆け上がることも出来るのだが、今日はようようの態で、登ることができた。途中U-ターンせずに最後まで登り切ることが出来て、満足だった。
広々とした緑濃い街だ。
ホテルか元王宮のような建物も見える。
これはホテルか政府機関か? 随分立派な建物だ。
緑濃い良い街だ、
飽かず眺め、20世紀の初め、この町に赴任してきたジョージ・オーウエルを思う。 彼もこの丘に登っただろう・・。
さあ、山頂の寺院ももう近い。もう間もなくだ。