竹島は日本固有の領土であることは日本人の誰でも知っていることで、無知蒙昧な韓国人とは言え、多くの韓国人もそのことは知っている。
しかしその周知の事実を頬かむりし、李承晩大統領時、日本敗戦直後のどさくさに紛れ、所謂「実行支配」と称して、日本の領土を不法占拠し、最近では更にその「実行支配」を強化している状況は、日本国民としては許容すべからざる状態である。
以前より日本政府はハーグ国際司法裁判所へ提訴し、同島の帰属の問題を国際的にも認知してもらうべく、継続的且つ平和的な解決を求めたきたが、肝心の相手国である韓国が裁判所の要請を無視し続け、テーブルに着こうとしてこなかった。勿論彼等とすれば、一つのテーブルに着けば、韓国の違法性、法外さは衆人環視の中で一目瞭然となることが分かっているから着席しなかった訳だが、こうした不良行為を今まで許してきたのは、偏に軟弱な日本外交に寄るものであった。
紛争を解決するのに裁判と言う方法があり、国際間の問題は国際公法、国家間の紛争を解決すべき国際裁判所があり、世界の紛争国は法律に従うべきである。そうすることによってそれ以上の武力衝突、領土争い、国家間の戦争等を回避できる有効且つ有力な解決手段となっているからである。
裁判所に出頭しない、ということは、どこの国の法律体系でも、又刑法私法に拘わらず、敗訴を認めることであり、その時点で裁判所の命令に従わなければならないのだが、韓国は敢えてそれを承知し、且つ、裁判所の命令にも従わない意志であった。それは即ち、法律上の解決を無視した、日本との交戦も敢えて厭わないとの強い意志である。
従順な日本政府は、そうであってもあくまで平和的解決を望み、韓国人不法占拠者の早期退去を韓国政府に求め続けてきたが、韓国が全く聞く耳を持たないのは上の国際司法の状況を見てもとうに明らかなことであり、日本政府の対応が生ぬるかったと思っているのは多くの日本人が感ずるところである。
そこへ持ってきて、今度は今日の李明博大統領の突然の訪島である。過去数十年に渡って日韓間の国交に棘の様に突き刺さっている同島問題を、敢えて承知の上で訪島するとは、暴挙以上の、日本国民にとっては宣戦布告とも取れる悪辣な行為である。一国の大統領が日本の領土を堂々と踏みにじり、恰も自国の地を行くが如き行動に対し、日本政府は絶対に許してはならない。いや、政府にそれが出来ないのなら、日本国民が国意、国民の意志、総意として、この韓国大統領を膺懲しなければならない。このまま日本の尊厳が不法行為者にないがしろにされ、彼等の無法の跋扈を許してはならないのだ。
日本政府はその国民の意志を反映するものでなければならない。それを内閣の重要閣僚の一人である森本防衛相の今日の発言は何か！頭がどうかしたのかと笑いたくなるようなお粗末発言に、笑いを通り越して、怒りを覚える。日本固有の領土を外国の元首が前触れもなく侵犯する行為は、国際法上の戦争開始の一つになること位、自明の理であるが、それを、「韓国大統領が竹島を訪問するのは、韓国内の内政の問題であり、日本政府はそれに対しとやかく言うべきでない」と！
外交と防衛、日本の国を守るべき二つの最重要ポストがこんな状態であり、情けなさを既に通り越しているが、そもそも野田内角はこの一事、韓国大統領の訪島を阻止しえなかった、という一点に於いて、もはやこの国を統治する能力に欠けているのは明らかで、総辞職すべきである。
