ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(21)佛頂山からケーブルで下山する。

最終から一つ、二つ前のケーブルで山を下山する。
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目の前に舟山の海が広がっている。
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中国の多島海
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眼下に又十三重の塔が見えてきた。
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案外この海と島の情景にマッチしている。
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午後の遅い時間、佛頂山山頂には殆ど観光客はいない。見たのは数人程度だった。ケーブルカーは行も帰りも一人で箱を占領し、他の客に遠慮せずに自由に写真を撮れるのがうれしい。上って来る時に背後に見えた島の情景は、今度は真正面に見ることが出来る。島の海岸線がどんどん近づいてくる。初めて見る光景であるが、何か懐かしさを感じる。温帯に位置する島、島の海岸線も樹木も温帯の優しさを湛え、どことなく日本の情景に似たところがある。そうした親近感もあるだろう。

中国は商人の国、というか商売人の国、と言ったほうが当たっているかも知れないが、目の前の麓にそびえ立つ十三重の塔にしても、谷の反対側の斜面に建つ大きな寺院もドンドン近づいてくるが、近くで見るとどちらも新しそうだ。1980年代以降、鄧小平の経済拡大路線に乗って、毎年10%以上の経済発展を遂げ、各地にこうした大きなお寺とか施設がRenewalされている。と言うか、新たに造られたものかも知れない。

膨大な人口の中国人の個々人の所得が年々上がって行くので、こうした寺院を新たに建立することなど、訳ないことかも知れない。で、再び膨大な数の観光客のような新規の信者を集め、寺院はますます発展していく、という図式だろう。宗教に名を借りて、経済が良い方向に回転している証かも知れない。

しかし不思議なのは、こうした真新しい寺院と、自然の海岸線が良くマッチしている、ということで、まるで人工の美と自然の美が合わさったような感じでもある。中国人の3Dの造形の技量は、こうした処にも生かされ、伝えられているのか。山頂からケーブルカーで下り降り、これ等建物がどんどん近づき、高度を下げ、目の位置になり、最後は仰ぎ見る。ケーブルカーと言う媒介を通し、現代的建築美を自然にマッチさせた技量に脱帽せざるを得なかった。
 
 
 
 
 
谷の反対側には又立派な寺院の全貌が見えてくる。
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いやー、立派な寺院だが、どうもまだ出来立てのようだ。
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観光目当てに新たに造られたものだろうか・・。丁度熱海城みたいに・・。
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ケーブルから見下ろす人家と畑。
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ケーブルは地上駅に到着し、この長い階段を下ってバス停の広場へ出る。
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バス停広場から見上げる十三重の塔。
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