ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(22)普陀山島の海岸線。

普陀山の外洋に面した海岸線は綺麗な砂浜が広がっている。
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夏場はこの海岸線もかなりの賑わいを見せるとのこと。
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普陀山は大きな舟山島の直ぐ右横の小さな島。
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海岸付近には海水の入り込んだ公園などもある。
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漁も行われているのか、漁船なども見える。
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前方には幾つもの島が見える。
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普陀山島は、上海から南へ快速船で約4時間、船足の遅い客船だと6-7時間かかる。だから鈍行船の場合は、上海を夜出て、翌朝この島に上陸することになる。ここは舟山群島の中の一つの島で、今は舟山市の行政管轄になっているようだ。群島の中では中程度の大きさの島で、隣にある舟山島の約5分の一~10分の一の大きさの島である。

綺麗な海岸線が広がっているが、人口の多い舟山島に面した海岸線は海も汚れた感じであるが、反対側の太平洋に面した側の海岸線は綺麗な海が広がっている。今はまだ季節が早いのか、夏場は上海辺りから海水浴に来るお客さんも多いようだ。

そうしたオフシーズンの海岸には殆ど人らしい人影も見えず、穏やかな波が砂浜に打ち寄せている。この海域は多島海になっていて、島と島が荒波を打ち消しているので、波は静かで、穏やかな海原が広がっている。遣唐使船の幾つかも難破状態でこの群島のどこかの島に漂着し、唐の役人に救助されたに違いない。確か、慈覚大師の乗船した船もこの群島のどこかに流れ着き、漸く命を救われた、と彼の入唐行記には出ていた。

遣唐使船に限らず、寧波を目指して航海してきたアジア、アラブの船、朝鮮、琉球の船なども、この群島の島影を見て、皆一様に安心し、ほっとしたに違いない。そうした海を航海する船乗りにとっても、この島の観音に対する信仰心は弥増しになっただろう。海岸線の岬の先端に大きな観音像が立っていて、遠くの海に向かっていた
 
 
 
 
1000年前と同じ情景に違いない。
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内海は泥砂状になっている。
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ずぶずぶ足が埋まりそうな泥砂だ。
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前方の岬の上に観音像が立っている。
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巨大な観音像が遠く海に向かっている。
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ここは実に白砂青松の景勝地だ。
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1時間でも2時間でも黙って座っていたい。
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