ちゃおチャオブログ

日々の連続

江南10都市巡りの旅(48)豫園の太湖石。

ここには清朝皇帝当時の建物なども残されている。
イメージ 1
 
 
如何にも中国風の庭園だ。
イメージ 2
 
 
池で遊ぶ中国人観光客。
イメージ 3
 
 
池に浮かぶ石の船などもある。
イメージ 4
 
 
豫園最後の見どころ、太湖石の展示場所だ。
イメージ 5
 
 
 
 
中国名園の中で太湖石を数多く所有しているのは、ここ豫園が随一かと思う。中でもこの園に置かれた「玉玲瓏」は時価も付けられない程の貴重なもので、傾城、一国の帰趨を左右する程の貴重なものである。ここが清朝皇帝のプライベートな庭園だったればこその所有であった。

さてこれから豫園の最後の見ものとして、この名物・太湖石「玉玲瓏」の観察に行く。どんな名石かと思いきや、それは泥岩で出来たなめらかな石の表面に、多くの空洞が開いていて、入り組んだ蜂の巣状になっている。何億年という歳月をかけ、太湖の底で泥が固まり石となり、更に水圧で窪みが出来たり変形したり、穴が開いたりして、同じと言うものは二つとない。

元々中国人は雨花石とか鈴のような音のする玻璃瑠璃等、昔から石を愛でる慣習があったが、庭石として最高のものはこの太湖石で、その造形の妙に、中国人の心が引かれたのかも知れない。この「玉玲瓏」について漢字と英語で書かれた案内文を読むと、この石は元々は宋朝徽宗皇帝が所有していたおので、1000数百年も前から愛でられていたものと言う。

千有余年の間、王朝はいく度か替り、滅び、興隆し、その都度この石も翻弄され、数奇な運命を辿っただろう。今こうして日本人観光客の目の前に姿を晒し、徽宗皇帝、その後の歴代皇帝が愛でたであろう同じ姿を我々に見せている。連綿とした人類の長い歴史を感ずるものがあった。ツアー客はこの太湖石を最後として、ここ豫園の慣行を終了した。
 
 
 
 
 
ああ、これは立派な太湖石だ。
イメージ 11
 
 
 イメージ 6
 
 
 
造形の妙と言うのか・・
イメージ 7
 
 
 
案内板を読むと、1000数百年前、宋朝徽宗皇帝が所有していたものが今に伝わっているという。
イメージ 8
 
 
太湖石の飾り場を最後に豫園を出た。スターバックスの店まで出ている。
イメージ 9
 
 
中国のコーヒー店。漢字で珈琲と書いてある。
イメージ 10