今日のサークルは、中級タイ語第7課「交通運輸」(การคมนาคม・ガーンカマナーコム)の予習です。
「カマナーコム」(คมนาคม)とは「Communication」 の意味で、音感からすると「コミュニケーション」の英語からの外来語のようにも思えますが、これはパーリ語の「คมน」(カマナ、カモン)から来ていて、意味は「行ったり、来たり」、即ち「コミュニケーション」を意味しています。
日本に最初の鉄道が敷設されたのは明治5年(1872年)で、東京の新橋(汐留)-横浜間に汽車が走りましたが、タイもかなり早く、日本に遅れること僅かに21年、1893年にバンコクからサムットプラカーン(จังหวัดสมุทรปราการ)のパークナム(ปากน้ำ)まで敷設されました。ここはチャオプラヤー(แม่น้ำเจ้าพระยา)の河口近くの町で、今のスワンナブーム空港(ท่าอากาศยานสุวรรณภูมิ )の近くですね。
鉄道が敷かれるまでの日本の移動手段は徒歩か馬か船、駕籠もありましたが、タイでは運河が発達していて、水運での移動が多かったようです。
特にバンコクは「東洋のベニス」とも言われ、「舟が主要な乗り物」(พาหนะหลัก)でしたが、チェンマイの方では象(ช้าง)が「重要な乗り物」(พาหนะสำคัญ )で、「あっちへ行ったり、こっちへ来たり」(ไปไหนมาไหน)は象に乗って移動していたとのことです。
今、バンコクの町中に「タノン・チャルーンクルン」(ถนนเจริญกรุง)という大通りがありますが、1862年(明治維新よりも前)に新たに造られた道路でした。以前は「新大通り」(ถนนใหม่)と呼ばれていましたが、こうした所からもタイの新進摂取の勢いを感じるものがありました。