ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(48)夕刻の凧揚げ(Kite)。

川べりのベンチで休んでいると、西日も漸く日没になってきた。
イメージ 1
 
 
このシルエットも又思い出に残るだろう。
イメージ 2
 
 
山が無いから夕日は何時までも輝いている。
イメージ 3
 
 
対岸のレストランからも音楽が流れだしてきている。
イメージ 4
 
 
ああ、ミュンヘンビールのビヤガーデンなどもある。
イメージ 5
 
 
 
陽が沈み、辺りが夕方の薄闇に包まれてきた頃、この川沿いの広場公園にはどこからともなく人々がバイクの荷台に載せた電動の凧を持ってやってくる。大きさが3mもあるような大きなビニール製の凧を組み立て、電飾器を取り付け、もう一人の相棒に30-50m先まで運ばせて、紐をピンと張った状態で一気に上空へ飛ばし揚げる。

大きな色鮮やかに着色されたビニール凧が電飾のイルミネーションでチカチカピカピカ輝き、夕刻の空を舞う。連凧もある。者によっては、10個も20個も連なった連凧もある。それから10mを越える様な長い尻尾を持った凧もある。それ等が一斉にあちこちの夜空に舞っている。最初、チェンマイの夜空に舞う「コムローイ」、空中行燈のファンタジーな光景に感動したが、今日のここの寧波の電飾凧揚げにも又感動した。中国広しと言えど、こうした電飾凧を揚げる街はここ以外にないだろう。

凧揚げと中国人。中国で生まれた凧は庶民の遊びと同時に軍事にも、祭事にも利用されてきた。誰が持ち帰ったのか、平安時代には既に日本でも凧揚げの風習は定着し、今は各地で大凧祭りが行われている。中国にもそうした大凧大会があるかどうかは知らないが、こうして文革を経た今でも庶民の間の娯楽として息づいている。

電飾凧など日本では見ることはできない。いや、今までどこの街でも国でも見たことはなかった。この町でしか見ることのできない電飾凧、正に英語の「Kite」に相応しい大きさと身軽さと装飾性を持っていた。今晩は初めての珍しい凧揚げを見て、一旦ホテルに戻ることにした。
 
 
 
 
陽は落ちビルに灯が灯る。
イメージ 6
 
イメージ 7
 
 
 
 
人々が大凧を持ってきて、組み立てを始めている。
イメージ 8
 
 
ああ、珍しい凧だ。電飾凧だ。
イメージ 9
 
 
ああ、電飾凧が幾つも空に舞っている。
イメージ 10
 
 
この様な派手派手しいチカチカ凧を見るのは初めてだ。
イメージ 11